「老けて見える人」がやりがちな勘違いな髪型 「イタい若作り」を避けるためのNGポイント

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白髪も老け見えのポイントではありますが、染めればOK。また、下がってきた顔のパーツに対して視線を上げるため、トップにボリュームを出すようなヘアスタイルが似合います。トップに高さがあればそちらに目線が行くから、顔のパーツも上がって見えるんです。

逆に避けたほうがいいのは、ロングスタイルです。毛先が長いと視線が下向きになってしまい、顔のパーツがより下がって見えるんですね。また、髪の重さでトップにボリュームが出にくいことも、おすすめできない理由です。

若く見せたくて、前髪をパツンと切る人もいますね。全然ありなのですが、前回の記事でご説明したフォーマルとカジュアルのバランスは絶対に死守してください。前髪パッツンで髪の色を明るくしてパーマをかけると、カジュアルの大渋滞。「かわいい」の盛りすぎで、逆に“イタいオバさん”に見えてしまいます。髪の色は暗めにし、カールを控えめに直線的なラインで仕上げれば、バランスがとれて素敵になります。

気をつけるポイントは男性も同じ

男性が若く見せたい場合も、基本的には女性と同じポイントに気をつければ大丈夫です。最低限、襟足やもみあげをちゃんとそろえること。これでフレームが整います。

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あとは眉毛も描くといいですよ。僕も外出時にはちゃんと描いています。40代、50代の男性芸能人を観察してみると、みなさん各パーツが絶対シャープになっています。多少頬のゆるみがあったとしても、フレームがキュッとしまっていれば、それほど気にならないんですね。

髪と眉毛は顔の上の方にあるので、両者のアウトラインをきっちりしておけば、それだけで見る人の視線が上がり若々しい印象になります。

拙著『1日10秒で髪も人生もきらめきだす! ヘアケアの魔法』ではより詳しく、自分の個性を活かしたおしゃれの考え方や、年齢や髪質問わず効果的なヘアケアなどをご紹介していますので、ぜひご覧ください。

りょう 美容師、美容室「SELAh」代表

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Ryo

本名は矢野諒。美髪のプロ。1991年生まれ。名古屋の美容室「SELAh」代表。3児の父。「女性の人生は、髪の美しさから始まる」という思いから、10年以上にわたって美容師として活動している。「美容師にとっては当たり前だけど、一般には意外と知られていないこと」や、日々美容を頑張る人に優しく寄り添うツイートが大反響を呼び、1 年足らずで7 万人近くのフォロワーを集める。本書が初の著書。
Twitter, Instagramは@ryoyano0701、ホームページはこちら

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