みずほ銀行のシステム障害、発端はいつだったのか?
みずほフィナンシャルグループのみずほ銀行のシステム障害に関しては、銀行側の当局への報告のタイミングが妥当なものだったかどうかも問われそうだ。
みずほ銀行は18日、前日に続いて、システム障害に関する頭取会見を行った。そのなかで、西堀利頭取はオンラインの立ち上げが遅れるとの報告を受けたのは15日早朝だったと語った。しかし、今回のシステム障害については、システム障害という事由の定義が焦点となる可能性がある。というのも、オンライン立ち上げが困難化したのは、その原因としてバッヂシステムの不具合があったからだ。
西堀頭取の説明は、バッヂシステムの不具合によって未処理件数が積み上がり、その処理に追われたのが14日夜であり、結果、システムに対する負荷が高まって、15日早朝、オンライン系統の立ち上がりが困難化することなったというもの。しかも、一部では、バッヂシステムのトラブルは14日以前から発生していたという情報もある。となれば、解釈次第では、システム障害は内部的により早い時期に発生していたことにもなる。
システム障害が発生した場合、銀行は直ちに金融庁に報告するルールになっている。金融庁によれば、みずほ銀行からオンライン障害の報告を受けたのは15日午前9時直後のことだった。このタイミングが「直ちに」に相当するのかどうかが問われることにもなりそうだ。その意味でも、バッヂシステムの不具合がいつの時点で発生したのかが、明確化される必要があるだろう。
(浪川 攻 =東洋経済オンライン)
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