元鑑識の手相家「悪人にはない、幸せを呼ぶ」手相 成功者と言われる人の多くに出現する「努力線」

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成功者と言われる人たちの多くに、ある共通する線が出る(写真:ぺかまろ/PIXTA)
刑事として10年、鑑識として15年、容疑者以外にも関係者などの指紋(手相)を1万人以上見てきた江幡龍氏。現在は手相家として活躍する江幡氏の著作『手相刑事の鑑定術 大悪人からダメ男まで、手相が明かす「超法則」』より一部抜粋・編集のうえ、悪人と成功者の手相の違いを解説します。

みなさんは、「悪いことをすると手相に出ます」と言われたら信じますか?

信じないですよね。私も、「もしそうだったら、刑事も楽なのにな」と思うのですが、残念ながら手相には、「泥棒やりました線」などというものはありません。

では、「成功者と言われる人たちと、すごく悪いことをした人たちの手相の違い」とはいったい何なのか。これが本稿のメインテーマになるわけですが、実はこれからお話しする「キラメキ線」こそが、その答えです。

そこにあるべきはずのものが、ない

そのことに気づいたのは、もう10年以上前のことになります。ある有名な大泥棒が捕まって、その男の「被疑者指紋」を見ていたときでした。「悪いやつほど、つまらない手相だなあ」という思いがわいてきたんです。

それまでも被疑者指紋を見て何となく感じていたことですが、どうしてつまらないのかよく考えてみると、「なるほどそうか。悪いことをする人間には、頑張っているとか、努力しているという線がないんだ」と気づきました。

つまり、「成功者と言われる人たちと、すごく悪いことをした人たちの手相の違い」とは、刑事が現場でよく言う「普通ならそこにあるべきはずのものが、ない」ことが答えだったのです。

確かに考えてみても、悪いことをした人たちは日頃から頑張ったり努力したりしているとは思えません。実際その違いに気づいたときは、「手相って本当にその人の実態を表してるよなあ」と深く納得したのを覚えています。

実を言うと、私は「関係者指紋」を見ているとき、頑張っているとか努力しているという線を見つけるのが好きでした。まるでその方の頑張っている姿が目に浮かぶようで、見ていてとても楽しかったからです。

さっそく両者の指紋を改めて比較研究してみたところ、やはり思った通りでした。そのうえ、この頑張りや努力を示す線というのは、いろいろな出方があることがわかってきました。その努力の種類によって、線が分岐して伸びたり、新たに出現したり、手相がどんどん進化していくということもわかったのです。

私はこの線に、「キラキラと輝く未来が見える幸運の線」という意味で、「キラメキ線」という名前をつけました。本格的に手相家として開業した後は、お客様一人ひとりに、手相に出ているキラメキ線のことをお伝えしたところ、「私にそんなにいい線がいろいろあるなんて、知らなかった」と大変喜んでいただきました。

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