里崎智也「YouTubeは無名で始めるもの」と思う訳 「アンチ」こそファンと紙一重の大切なお客様
僕もどちらかというと、その部類です。プロ野球選手時代に多少目立った時期はありましたが、選手時代全体で見れば全然たいしたもんじゃありません。所属していたのはプロ野球界が誇るマイナーチーム、ロッテですし、通算成績にしても、並の選手ですよ。それでもYouTubeで成果を上げられたのは? これに尽きます。
僕にしかできないコンテンツを作り続けたから。
ここではまず、次の3カ条の問いを覚えておいてください。
◎自分はどういうキャラクターなのか?
◎自分にしかできない強みとは何か?
◎どういった人たちが興味を持って見てくれるのか?
こう見えて僕、物を考えるのが好きなんです。あらゆる角度から突き詰めて分析していくこととか。そういう性分もYouTubeチャンネルがうまくいっていることの理由の一つだと思いますね。
だから、この本を手に取っていただいた皆さん、「自分は無名だから無理だ」とはなから諦めないでください。自分にはどんなことができるのかを改めて考えてみてください。誰も持っていない才能、個性として売りになるものに気づけばしめたもの。まずは自己分析を深めることから始めてみるとよいでしょう。
世間からジャッジされる怖さに耐えられるか
YouTubeのシビアなところは、「世間から常にジャッジされる」こと。誰もが見られる「再生回数」で一目瞭然ですからね。『里崎チャンネル』を立ち上げてしばらくは試行錯誤してました。
視聴者からそっぽを向かれてしまうコンテンツはなんなのか。こればかりは動画を上げてみなければわかりませんけど、僕が勝負できるのは、やはり「野球を絡めたコンテンツ」。
ただ、野球関連のコンテンツといっても千差万別で、野球の中でも「何を取り上げれば視聴者の食いつきがいいのか」。テーマを思いつくのは案外簡単で、例えば、好調なチームの要因を分析してみること、不調のチームがそこから脱出するにはどうすればいいのか、絶好調な選手とその理由の分析、チームを代表する選手がなぜ今シーズンはまったくダメなのか、などなど。
そこで肝心なのは、僕がどうさばいて料理するか。「里崎はこう見ている」という核の部分に、僕というキャラクターを出していけるかどうかなんです。
しかもそれが、他の解説者とかぶらない見解や情報であるかどうか。どこかで聞いたような分析では、視聴者はすぐに動画の再生を止めてしまいます。だから僕は相当なインプットをして、オリジナルな発信ができるように心掛けています。
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