皆さんの会社には、人事制度があると思います。特にその中でも、評価・報酬制度は、働く者としてはいちばん気になるところです。この評価・報酬制度に対して、社員の皆さんの不満が非常に多いのです。
「評価制度に不満」な人は、要領が悪い?
ある不動産販売会社で高い営業成績を上げている人から、次のような話を聞きました。
「会社は成果主義だと言いながら、ボーナスのうち、個人業績が反映される比率が60%しかない。チーム評価なるものがあり、チーム目標が未達だと、自分は目標を達成しても40%部分のボーナスは減額される。これでは能力が高く、やる気のある営業マン(自分のことを言っているのでしょう)のモチベーションが下がる」ということでした。
さらに「グループには、1~2人は、なかなか成果を出せない人がいるもの。その人たちが足を引っ張り、上司もチーム目標達成のため数字が未達の人のサポートに回りがちになり、最後は目標を達成するために、成果の出せるほかのメンバーに営業数字のシワ寄せが行く」「個人目標を大きく上回り、できない営業の数字をカバーすれば、それはそれで評価もされるが、グループ評価の存在は理解できない」とも言っていました。
こういった不満は、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか? しかし、断言しますが、こういう不満を持っていると、組織で出世することは難しくなります。営業マンとしても、ある程度は成功するでしょうが、ストレスを抱えて続けるため、楽しく仕事をできないでしょう。
ここではまず、「なぜ自分の会社はこのような人事評価制度を作ったのか?」を考える必要があります。それを会社の視点、経営者の視点から考えるのです。
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