「プラントベース食」肉と乳製品減らす人々の利点 環境・倫理面だけでなく栄養面にも目を向けると?

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さらにプラントベース食のレパートリーを増やすには、代替食品を探すことも大切だ。タンパク質や脂肪、炭水化物を摂取できる植物性食品の種類に詳しくなろう。

肉の代わりに豆腐やレンズ豆、チーズの代わりに豆乳ヨーグルト、精白パンではなくライ麦パンやサワー種のパンを選ぶ、といったふうに。それに加えて、栄養価の高い旬の生鮮食品や、発酵食品を取り入れることも腸マイクロバイオームに有効だ。食事全体で多様な種類の植物性食品をとるよう心がける。毎日同じものばかり食べるのは控えたい。

子どもにも可能なのか?

子どもがいる家庭の場合、プラントベース食で子どもに必要な栄養を十分に与えることができるのかが気になるのではないだろうか。簡単に言えば、答えは「可能」ということになるが、慎重に考える必要もある。動物性食品を一切とらない場合は、サプリメントを与える必要があるかもしれない。

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健康な発育のためには、カロリーと健康的な脂肪、タンパク質を十分に摂取する必要がある。植物性食品のみの食事はかさが多くて食物繊維が多いので、子どものお腹がいっぱいになってもカロリーは足りていないことがある。これを防ぐために、アボカドや植物油、シード類、ナッツバター、豆腐、豆類など、エネルギーと栄養素が豊富な食品を取り入れよう。

毎回の食事でタンパク質を含む多様な食品を食べていれば、タンパク質の摂取必要量は簡単に満たせる。誰もが摂取すべき必須アミノ酸と、子どもの体では十分な量を作り出せないために“条件付きで”必須とされるアミノ酸があるが、この両方を問題なく摂取できるはずだ。先に挙げたような微量栄養素のビタミンやミネラルについては、かかりつけ医や有資格の栄養士に勧められた場合、子ども用サプリメントを与えることを検討しよう。

プラントベース食で話題とされるのはたいてい、個人の嗜好や環境面、倫理面のことで、栄養科学の面は後回しにされがちだ。だが、植物性食品をより多く食べることによる栄養面の効果は、たしかに裏付けられている。栄養不足のリスクに注意さえすれば、サステナブルかつ健康的な食生活をすぐにでも始められるのだ。

リアノン・ランバート 栄養士

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Rhiannon Lambert

イギリス栄養協会の登録栄養士。イギリス心理学会認定の摂食障害専門マスター・プラクティショナー等の資格を持つ。2016年に個人向けクリニック「Rhitrition」を設立。食と健康をテーマにした初の著書がベストセラーとなったほか、人気ポットキャスト“Food for Thought”のホストを務めるなど、イギリスを代表する栄養士の1人として活動する。

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