日本人も驚く「日本代表」カタールでの大人気ぶり クロアチア戦勝利だけでなく、その先の期待も

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スペイン戦の試合前、現地での海外の方の日本代表に対しての印象は、「コスタリカ戦に敗北したチーム」というよりも「あのドイツ戦に勝利したチーム」のほうが強く残っていると感じる瞬間でした。

さて、仮眠もして体調を万全に整え、試合開始3時間前に決戦の地ハリファ国際スタジアムへ。

スタジアムの周りに集まった日本とスペインのサポーターたち(写真:筆者撮影)

スタジアムに到着すると、続々と集まり始める代表ユニフォームを身につけた日本人サポーターたち。1人で来る人もいれば、グループで来る人もいます。テレビでよく見かける仮装をした人たちももちろん会場入り。スタジアムの入場ゲート手前では、試合開始2時間半前から至る所で「ニッポンコール」が湧き起こり、そこに人も加わる形で大きな声が生まれていきます。

中には、日本代表ユニフォームを着た外国人サポーターも。インドから来たインド人の日本代表サポーターに話を聞いてみたところ、自国代表が出場していないため、勢いがある日本代表を応援しているとのこと。そして、今日も"ジャイアントキリング"を期待しているとのこと。個人的には、日本のみならず世界に応援される日本代表選手たちに胸が熱くならずにはいられませんでした。

楽しみ方を知っていたスペイン人サポーター

すでに試合内容については多くの読者がご存じだとは思いますが、本日24時にキックオフするクロアチア戦の雰囲気の「予習」になるかもしれませんので、僕の観戦記録を少し共有できれば、と思います。ただし、サッカーの専門家ではなく、あくまで、一旅行作家の記録として受け止めていただければと思います。

スペイン戦では、試合開始1時間前にもなると、スタジアム内は観客でほぼ埋め尽くされました。最初の盛り上がりは、選手入場、続いてはスタメン発表です。この時点でのチームへの声援は日本のほうが多い印象。しかしながら、スペイン代表のガビ選手のスタメンが発表された時は、それまでで1番の盛り上がりを見せました。

開始直後は、日本サポーターの方が優勢に感じます。大きな声、手拍子、きっと選手にも届いていることでしょう。しかしながら、スペインは開始早々、前半11分にモラタのシュートで先制。すると、それまで眠っていたのではないか?と感じるほどの大観衆の声がスタジアムにこだまします。サッカー初心者としては、「これが常勝チーム、そしてサポーターの貫禄か」と思わずにはいられませんでした。

その後は膠着状態が続き、体感としては、選手に声援は届いているものの、静まり返ったスタジアム。そんな静けさを打ち破ったのは、両チームの選手ではなく、スペインサポーターでした。試合展開が退屈だと言わんばかりの、大きなウェーブがスペインサポーターから巻き起こります。選手たちへの声援というよりは、「試合が退屈なら、スタジアムの観客だけで楽しもう」という意思を感じるほど、盛り上がるウェーブ。それも1周だけでなく、何周も。

結局、前半はそのまま終了しましたが、後半3分に堂安律選手がゴール!すると、スタジアムの雰囲気は前半の落ち着いた感じから、最高潮に!それまで試合展開に退屈していた、日本でもスペインでもないサッカーファンたちまで、喜びを爆発させます。この瞬間、もはやアウェイのような雰囲気だったカタールのカリファ国際スタジアムが、日本の完全ホームに変わりました。

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