1粒700円で売れまくる「超高級いちご」の正体

王国・栃木のプライドが赤い宝石を生み出した

実は同じいちごでも品種によって栽培方法や、管理の仕方が全く異なる。「とちおとめ」は病気で苗がダメになってしまうことが多々あるそうだが、「スカイベリー」は病気に強い品種として知られる。

長い期間をかけて、美味しい品種が開発されたとしても、その長所を引き出す栽培方法をしなければ、一級品として通用するいちごをつくることは出来ない。

「スカイベリー」の栽培において、最も重要なのは温度管理。冷たい外気を直接、果実や葉に当ててはいけないため、ハウス栽培が行われている。ハウス内の温度管理を徹底するため、最近ではパソコンやスマートフォンからハウスの温度をチェックできる最新システムが導入されている。

絶対的な手法はまだ確立されていない

まだ販売されて4年も経たない品種。実は、こうすれば絶対に絶品のいちごが出来る、という手法がまだ確立されていない。そのため、「スカイベリー」の生産者は情報交換をし合い、助け合っていくことでより美味しいいちごを作り出している。『九州のいちごには負けたくない』という、いちご王国のプライドがあるからこそ、同じ競走相手でも協力し合い、より高品質のいちごを生み出している。

こうした環境の中、梁島農園では肥料にこだわった栽培を実践している。甘みのあるいちごを造る為に肥料にカツオのエキスを使用しているそうだ。この肥料を使うことで、甘さだけでなく いちごの高級なツヤを出す事もできる。実は、このカツオエキスの値段が一般の肥料と比べて五倍の値段と、とても高価。ここまでこだわるからこそ、1粒700円という値段のいちごが生まれるわけだ。この栽培方法も栃木県内の中でも一部の農家でしか実践されていない。

知らないと損する、いちごの食べ方

せっかく、1粒数百円するいちごを頂くなら、美味しく食べる方がいい。余談となるが、梁島さんに一般人があまり知らないいちごに関する情報を伺った。

スーパーや青果店でいちごを選ぶ際、形が綺麗ないちごを選んでしまいがち。しかし、形が良いいちごと形が悪いいちごを比べると、実は形が悪い方が甘くて美味しい。

1本の苗から20〜25個のいちごができるのだが、最初にできるいちごは栄養がたくさん行き届くので、大きくなって形がいびつなものができやすい。形は悪いが、このいちごは栄養が行き届いている分、甘くて美味しいのだ。

また、種の色が黄色のものより、赤い物の方が甘くて美味しい。実が熟せば熟す程、種の色も赤くなる。これは糖度が高い証拠。水で洗う際は、食べる直前に水でさっと洗ってヘタを付けたまま洗う。ヘタを取って洗うと、味が落ちて、ビタミンCも溶け出してしまうという。

いちごは傷み易い果物なので、保存方法にも注意が必要だ。温度が低い方がよりいい状態を保てるので、保存場所は野菜室より冷蔵庫の方がいい。温度が低いほうがカビなどが繁殖しにくく長持ちする。

いちごの旬が終わりを迎えそうな今のうちに、是非美味しいいちごの食べ方を実践してみてはいかがだろうか。

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