東大生もビビった「超絶とんでもない勉強法」3選 「凄いけどマネしちゃダメ!」驚愕の工夫が満載
2人目の勉強法は、「超丸暗記」の勉強法です。
②とにかく詰め込む!完全「教科書丸暗記」勉強法
これは、地方の県立高校出身でありながら東大模試で1位になった経験があり、『東大式 目標達成思考』という本を書いた東大4年生の相生昌悟さんがやっていた勉強法です。
一言で言うと、「暗記で対応できる部分は、すべて暗記で対応しきってしまう」というものです。
例えば、「地理」という科目があります。この科目では、農作物や工業製品の生産量や出荷額・輸出や輸入の数字が示されて、「このデータはどの国のものでしょうか? アメリカ? それとも日本?」というような問題が多く出題されています。
通常、地理では、「この国はこんな自然条件だから、こんな農作物が育てられているはずだ」と推測して、「このデータはアメリカ!」というように当てていきます。「データの読み方」を勉強すれば点が取れるわけです。
しかし、彼は「データの読み方」に頼らないやり方を考案してしまいます。それが「データ丸暗記勉強法」です。
さまざまなデータがまとまっている「データブック」という本があって、それに載っているデータが毎年出題されるのですが、彼はそのデータブックを丸暗記したのです。それによって、データを読解したり類推したりする必要は一切なく、「21.3%という数字は、確か日本のこの農作物の数字だな」と、数字だけを見て答えを出せるようにしたのだそうです。
データの量は、はっきり言って膨大です。農作物・工業製品・人口・輸出・輸入……全世界のさまざまな統計データの集合ですから、とうてい1000個では収まりません。それを暗記してくるなんて、おそらく大学入試を作っている側も想定していないと思います。それでも、彼はこの地理という科目で100点満点を取りました。
これだけではなく、彼はいろんな科目を暗記で乗り切っています。
例えば歴史であれば、教科書の記述内容を全部丸暗記しておいて、例えば「どうしてこの反乱は起こったでしょうか? 記述しなさい」というような問題に対して「これは教科書の134ページの10行目の記述をそのまま書けば答えになるな」という感じで、暗記したものをアウトプットして点数を稼いでいました。
英語でも、英語の文章を覚えまくって、「このことについて英語であなたの意見を述べよ」という問題に対しては、「あの本に書いてあったこの例文とこの例文を組み合わせれば、意見として成立するだろう」という感じで答えを書いて点数をとっていたのです。
はっきり言って、僕にはマネできません。というか、東大生の中でも彼の勉強法をマネできる人間はとても稀だと言えます。
ですが、彼の勉強法を聞いていて強く思うのは「勉強は、正攻法で攻める必要はない」ということです。
「そもそも、どうしてこんな勉強法を?」と僕が聞くと、彼は意外なことを言いました。「自分は思考力が弱くて、データの読解とかがとても苦手だから、思考力に頼らずに解ける方法を模索したんだ」と。
すごくとんでもない勉強法には見えますが、彼の中では「苦手な分野を補うためにどうすればいいか」と向き合った結果でしかないのです。
僕たちはよく、苦手な分野にも正攻法で真っ直ぐ対処しがちですが、いろんなことを考えて、迂回する道を探してみるのも悪くはないのかもしれません。彼の勉強法からは、そういう「邪道もしっかり自分のものとして使う姿勢」を学べると思います。
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