「ゲーム反対派」の小籔さんが動画配信を始めた訳 「フォートナイト下手くそおじさん」誕生の経緯
ただ、「芸人・小籔がフォートナイトやりまっせー!」で参入するのは、先人たちに対して気が引けてしまう。それに、芸人ファンにも失礼かと。芸人の小籔が好きな人がいたとしても、芸人小籔が好きなだけでフォートナイト小籔を見たいわけではない。好きなうどん屋ではあるが、その店が発売したカーディガンはいらない。〈芸人 小籔〉で検索させておいて、中身がゲーム実況というのはファンを騙す行為です。
それに、ゲーム実況の世界では僕が後からお邪魔する、言わば後輩の立場です。であれば、先輩たちと同じ過程を踏まなければ、たとえ成功したとしても先輩たちに認めてはもらえないはず。そこはどんな世界も同じです。だから筋を通したかった。こちらなりに誠意みたいなものを示したかった。
さらなる不幸が担当を襲う!?
これを長々と担当社員2人やマネージャーに説明しました。長すぎて観念していました。
担当A「……では、何という名前でチャンネル開設しますか?」
僕「フォートナイト下手くそおじさんです」
担当社員たちの顔つきが変わりました。
担当B(なんじゃ、その名前っ! 小籔を明かさないのは百歩譲ったとしても、ダサすぎ。これはきっちり止めないと)
2人は肩からストラップで提げていたフォークギターを背中側に回しました。メキシコ風の大きな帽子を机の上に置き、着ていたポンチョを脱ぎ、つけ髭も外しました(ウソです)。
担当A「フォートナイト下手くそおじさんですか……」
明らかに不満そうです。しかし僕の決意が固そうなのを察したのでしょう。最終的には担当社員たちも「わかりました」と言ってくれました。
こんな経緯で、僕の『フォートナイト下手くそおじさん』としてのYouTubeはスタートしました。社員の反対や説得など、チャンネル開設まで色々ありましたが、始めてからの大変さに比べればゼロに等しいです。
実際やってみて、YouTubeはやはり舐めてはいけない世界だったと痛感しましたから。
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