マクドナルドがCM好感度で上位を席巻した理由 中島健人と菊池風磨のスーパードライCMも好評
最後に、意外性のあるキャスティングが光ったヒット作を紹介したい。Uber Japan『Uber Eats』は「今夜、私が頂くのは…」をキーワードとしたCMシリーズの最新作に、バイオリニストの葉加瀬太郎と人気キャラクターのムックを起用した。
22位にランクインしたCMは、葉加瀬が「さて、今夜、私が頂くのは、具だくさん八宝菜です」とカメラ目線で語るシーンからスタート。葉加瀬が商品をデリバリースタッフから受け取ると、ムックは上機嫌でピアノを弾きながら「カモン、太郎!バイブス来てますぞ!」と呼びかけ、葉加瀬もバイオリンを奏ではじめる。ラストは見事なセッションを披露するふたりに続けて八宝菜が映され、「そろそろ食べない?」「まだまだです~!」という葉加瀬とムックの掛け合いを重ねた。
意外な組み合わせのふたりを起用してきたUber Eats
50歳以上の女性や男子小学生から多く得票し、「意外な人と、急な演奏がインパクト大で印象的」「面白いコラボで見入ってしまった」などの声が寄せられた。ムックは子ども番組のキャラクターとして親しまれるだけでなく、ピアノやサックスといったさまざまな楽器を演奏する動画がSNSで注目されるなど“音楽家”としての一面もあり、世界的なバイオリニストである葉加瀬との共演が注目されたようだ。
このほか葉加瀬が注文したケーキを見て「Happy Birthday “モック”」というプレートにふたりがあぜんとする作品、リモートディナー中に葉加瀬の娘がタブレットに映るムックの後ろ姿を見て「パパ、髪赤く染めた?」と尋ねる作品も展開。「95%のオーダーを時間内に配達」のコピーとともに、サービスの利便性を親しみやすく訴求した。
2019年に開始したUber EatsのCMにはこれまで阿部寛と山田孝之、えなりかずきとゆりやんレトリィバァ、松嶋菜々子とMatt、安達祐実と芦田愛菜といった多彩な顔ぶれが出演。いずれも意外な組み合わせのふたりが自然体で掛け合う様子やユーモラスなストーリーが好評を博している。展開4年目の現在もクリエイティブの鮮度を保ち続けている人気シリーズといえるだろう。
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