アリババ系物流大手、ブラジルで事業拡大の背景 物流センター9カ所建設、国内宅配便にも参入

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菜鳥はIT技術を駆使した物流効率化のノウハウを持つ。写真は多数の搬送用ロボットが行き交う中国国内の物流センター(菜鳥のウェブサイトより)

中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババ)傘下の物流企業の菜鳥(ツァイニャオ)は、ブラジルでの事業拡大を加速する。

同社が11月14日に発表した計画によれば、今後3年間でブラジルに9カ所の物流センターを建設。まず主要な7州をカバーし、さらに全国展開を進めていく。また、ブラジルの十大都市に合計1000カ所のスマート宅配ボックスを設置し、国際宅配便、同一都市内スピード配送、ネット出前サービスなどの業務に活用する。

「ブラジルのECビジネスには巨大なポテンシャルがある。中国とブラジルの間の国際物流とブラジルの国内物流を組み合わせた多元的なソリューションを提供し、両国のEC事業者にサービスしたい」。菜鳥の担当者はそう意気込みを語った。

近年、ブラジルのEC市場は急拡大している。市場調査会社のネオトラストのレポートによれば、2021年のECの取引総額は前年比27%増の1610億レアル(約4兆1970億円)、同年の取引件数は同17%増の延べ3億5300万件に上る。

仕分け効率を4割改善

「われわれの市場調査によれば、ブラジル企業の多くは(先行投資の負担が重い)物流施設への大型投資に及び腰だった」。菜鳥の担当者はそう語り、同社がそこに成長機会を見出したことを明かした。

近く本格稼働するサンパウロ市の物流センターには、菜鳥が自社開発した小口貨物の仕分けシステムと、仕分け作業を自動で行う中国製のスマート設備を導入。それにより、作業効率を4割以上高められるとしている。

本記事は「財新」の提供記事です

菜鳥はすでにブラジル国内の宅配便事業に参入しており、現地のEC事業者にサービスを提供している。ブラジル全土を対象に、平均2~3日で商品を配達。サンパウロなどの主要都市では翌日または翌々日の配達を実現しているという。

中国の宅配便業界では、菜鳥のほかにも海外事業を拡大する動きが相次いでいる。民営物流最大手の順豊控股(SFホールディング)、同じく民営大手の中通快逓(ZTOエクスプレス)、中国人ビジネスマンがインドネシアで創業したJ&Tエクスプレスなどが、南アメリカ、東南アジア、アフリカなどの市場に続々と進出中だ。

(財新記者:楊錦曦)
※原文の配信は11月14日

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