あなたが万年不合格に陥るたった1つのワケ 試験勉強に「向き不向き」なんてものはない

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試験勉強で重要なのは「絞り」と「反復」です。特に後者は超重要。なのに、受験期間が長くなってしまう人は、勉強時間を「反復」ではなく、せっかく絞った範囲の「発散」に使ってしまいます。ご質問者様は、「ムダを見極めつつ合格のための勉強をしている」とおっしゃっていますが、いつの間にかその省いたムダに突っ込んでいます。間違いありません。

「覚えようとしなくても覚えている」くらい、基本を繰り返し繰り返し徹底的に反復する。人間は忘却の生き物。いずれ必ず忘れてしまうのです。そして多くの人がこの部分をサボるので、ここで差がつくのです。

この作業はすごくしんどいです。その時点でわかりきっていることを繰り返すわけですから。好奇心も知識欲もへったくれもありません。それでも合格したければ、ノートに「this is a pen」と10回書いて例文を覚えるような反復をしてください。電車で「this is a pen」と独り言を言うくらい繰り返してください(笑)。

それで結局、あきらめるべきなの?

で、ようやく本題。ここまで言えばもう自明ですよね。司法書士の試験、ご質問者様は絶対にあきらめるべきではありません。時間に余裕ができた今、正しい努力をすれば確実に成果が出ます。これまで落ち続けてきたのは、あなたの記憶力が悪いからでも、頭が悪いからでもありません。

資格試験なんてものはしょせん試験であり、向き不向きなど、そもそも関係がないのです。向き不向きというのは、実際に司法書士の仕事をやってみて初めてわかるものですから、今の段階で「向いていない」とあきらめるのは早計です。

司法書士試験は難関とされていますが、絶対数を見れば、毎年数百名「も」受かるわけです。オリンピックの金メダルを目指すのであれば別ですが、数百人も受かる試験に「向いてないからやめようか」なんて、自分に言い訳をしてはダメです。ちゃんと図書館で、ノートに書きまくり、独り言をつぶやき、反復学習を続けてください。

まだまだここから! やればできる! 自分を信じろ! はい、最後に(松岡)修造力を発揮して本稿を終えたいと思います。今年の合格、期待しております!!

鬼頭 政人 資格スクエア創業者、弁護士

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きとう まさと / Masato Kito

1981年生まれ。開成中学、開成高校を特別優等の成績で卒業後、東京大学文科1類(法学部)に現役で合格。同大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院に現役で進学し、同大学院在学中に司法試験に一発合格。司法修習を経て都内の法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を多面的に支援したいと考え投資ファンドに転職した後、22013年12月に資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業、その後、ワンストップ電子契約サービス「NINJA SIGN」(後にfreeeサインと名称変更)も創業。著書に『東大合格者が実践している 絶対飽きない勉強法』など。

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