ユニ・チャームは福島工場の操業停止だが、他工場フル稼働でカバー【震災関連速報】
紙おむつ、生理用品の国内首位、ユニ・チャームの福島工場(福島県棚倉町)は天井の一部損傷に加えて停電により、11日の東日本大震災以来、操業を停止している。停電が続く限り修復工事ができないため、復旧メドは立っていない。
ただ、四国工場(香川県豊浜町)、静岡工場(静岡県掛川市)が土・日曜日を含めて24時間稼働することで供給面の影響はないようだ。福島工場の従業員340人は全員の安全が確認された。
ユニ・チャームは消費圏別に工場を配置しており、福島工場は北海道、東北地方向け、静岡工場は首都圏など中日本向け、四国工場は西日本向けとなっている。そのため、被災地以外の供給に問題はない。被災地向けの製品も主力の四国工場を含めた2工場がフル生産することでカバーできるという。
被災地向けには、医療機関や自治体の要請に応じて、優先的に子供用、大人用紙おむつ、生理用品、マスク、ペット用品を出荷。政府の現地対策本部とも連携して物的支援を開始している。
店頭で紙おむつ、生理用品が品薄になっていることに関しては、「通常以上に製品を購入するケースが増えている。供給面で品薄になることはないので安心して欲しい。過剰な買い占めによって被災地への出荷に支障が出てしまいかねない」(ユニ・チャーム広報)と話す。
なお、15日夜の静岡県東部を中心とした地震による静岡工場への影響はないとしている。
(島田 知穂 =東洋経済オンライン)
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