コロナ禍の海外旅行、治安良く物価安い国を選べ 乗り鉄、撮り鉄ともに大満足の国はどこか?

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鉄道の旅4日目は、イタリアのもっとも東の町であるトリエステへ足を伸ばした。リュブリャナ―トリエステ間は、途中の国境の駅オピチーナで普通電車同士を乗り継いで2時間39分、運賃は往復16ユーロであった。スロベニア、イタリアともにシェンゲン協定加盟国なので、パスポートチェックなどはなく、国が変わったというだけで特段の手続きなどはいっさいない。

スロベニアは隣国からの国際列車が多く、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、ハンガリー、クロアチアへの国際列車が縦横に運行していて、そのなかには寝台車を連結した夜行も含まれる。国際列車は国内のインターシティの役割も兼ねていて、隣国への客、国内だけを移動する客、そして、オーストリアからクロアチアなど、スロベニアを通り抜けるだけの客が通過することもある。

日本のような問題が何もない

こうして、私はスロベニアに丸7日滞在して、そのうち4日間、鉄道の旅を楽しみ、残り3日間はリュブリャナ市内観光やバスの旅を楽しんだ。余談であるが、スロベニアの旅はバスを利用するとさらに安く移動でき、円安といわれるものの日本の交通費は諸物価に比べて高いことを感じる。

多くの日本人がコロナ禍によって海外旅行にブランクができてしまったと思うが、久し振りに海外で鉄道を利用するのは、日本の鉄道を外から見直すという意味でいい機会だと思う。島国ゆえに、多くの人が日本の常識に慣れてしまい、ガラパゴス化しているということに気付かないことだって多い。

スロベニアでもローカル列車の主たる利用者は高校生で、日本に似た状況だったが、日本のように新幹線のような儲かる路線があるわけではない。どう考えても儲かってなさそうであるが、国鉄ゆえにうまく機能しているのだろうか。スロベニアのローカル列車に乗車していると、日本には儲かる新幹線などがあるにもかかわらず、なぜローカル線が維持できないのだろう。日本の人件費は安いままなので、いったい日本はどこがいけないのだろうと感じてしまうほどである。

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