アップルが中国でiPhoneエアドロップ機能を制限 反政府画像の拡散利用を中国当局に配慮したか
米アップルは中国でスマートフォン「iPhone」のファイル共有ツール「エアドロップ」の機能を制限した。同機能は反政府的な画像などの拡散に利用されていた。
エアドロップを使えば、アップルのデバイス同士で画像や文書、動画のファイルを速やかに交換できる。しかし9日に公開された同社の最新基本ソフト(OS)「iOS16.1.1」は「全ての人」からのファイル受信に10分間という時間制限を課した。以前のバージョンではこうした時間制限はなかった。ユーザーは受信設定画面で「全ての人」「連絡先のみ」「受信せず」から選択できる。
10分を超えると、自動的に「連絡先のみ」のモードに変わるという。
これに先立ち、同国の反体制派が習近平国家主席や政府に反対するポスターの画像をエアドロップ経由で拡散していた。
アップルは中国でのこの修正の理由についてコメントを控える一方で、エアドロップの新しい設定を今後1年で世界に展開する計画であり、ユーザーが望まないファイル共有の負担を軽減する考えだと説明した。
原題:Apple Limits IPhone File-Sharing Tool Used for Protests in China(抜粋)
--取材協力:、.
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著者:Mark Gurman
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