1回500円「ブランコ」が瀕死の観光地を救った奇跡 異例の有料化でも「5時間待ち」の大ヒット!

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一時的にお客さんの数が増えたとしても、効果はいつか必ず薄れていきます。するとメンテナンス費用も十分に用意できなくなり、結局、施設のかたわらで朽ち果てていく……そんな光景をよく見ます。

しっかりと価値があるものをつくり、それに見合った対価をしっかりと頂戴するのは、けっして恥ずべきことではありません。「ビジネス」では当然のことです。

そうして頂戴した対価を次につながる投資に回し、隠れた資産をさらに掘り起こしながらどんどん魅力を高めていく。そんな発想が、絶対に必要なのです。

実際、ヤッホー!スウィングで得られた資金をもとに、マウンテンカートを購入したり、白馬ヒトトキノモリを造成したりと、お客さまに楽しんでいただける「次のコンテンツ」を整備できました。こうして、リゾート全体の魅力を高めることにも大きく貢献することになるのです。

「明らかな特長」がSNSでの拡散を生んだ

こうして2020年7月というコロナ禍真っ最中に、「ヤッホー!スウィング」がオープンしました。

絶景の中でのブランコという想像を掻き立てやすいコンテンツ、ハイジの音楽を流すことで生まれたわかりやすいテーマ設定。それらが奏功し、メディア、SNS双方で取り上げてもらいやすい状況が生まれました。

そして、あるノマドワーカーさんの、「まだ工事中だったけど、白馬の岩岳山頂にオープン予定のブランコ、えぐくない?」というTwitterの書き込みが数多くリツイートされたことをきっかけに、全国キー局のほとんどが一度は取材に来てくれました。

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