真心ブラザーズ「自分に優しく、甘く」哲学の真髄 何でも受け入れるというか、多少嫌でもやる(笑)
──おふたりの考える「カッコいい」とは?
YO-KING:幅のある人ですね。ハイエンドとローエンド、どちらも知っているという。高級なレストランだけとか、逆に安い居酒屋ばかり行くとかでなく、状況に応じて対応できる自由さがある人はカッコいいなと思います。
桜井:最近は、レザーのジャケットやブーツ、楽器ケースなど、使い込むことでにじみ出てくるモノのカッコよさにも惹かれるようになりました。その反面、瞬間で心を奪われるモノもあるし、その2つをバランスよく使い分けるようになってきたかな。
「なじみの居酒屋のように、いつでもいいサービスを提供したい」(桜井)
──今後、真心ブラザーズとしては、どんな「カッコよさ」を追求したいですか?
YO-KING:カッコいいということに対して諦めずにいたい。そこに到達しているかどうかは別にして、カッコよくあることを諦めてしまうのは、これまで応援してくれている皆さんに対しても失礼だし。だからカッコいいという灯を絶やしてはいけない。ただ、ついつい楽な方向に流れがちになってしまうけど(苦笑)。
桜井:真心ブラザーズを、なじみの居酒屋にたとえるとして。久々に訪れてみたら、閉店していると悲しくなるじゃないですか。そういうふうにはしたくないですね。いつでもフラっと立ち寄っていただいたときに「空いてる?」って、のれんをくぐってもらえる状態にしておきたいです。そこで、いい料理といいますか、いいサービスを提供いたしますので。
YO-KING:別に無理してるワケじゃないですが、YO-KINGというキャラクターがあることで楽な部分があるんですよね。不幸が似合わないキャラなので、たとえ病気になったとしても、皆さんの前に立つときは幸せなYO-KINGでいなければいけない。その環境があること自体が幸せだと思います。
だから最期までYO-KINGを全うして、みなさんに「お見事!」と言っていただけるような活動をしていきたいです。(文/松永尚久 写真/トヨダリョウ)
1989年に、バラエティー番組内の“フォークソング合戦”にて10週連続で勝ち抜き、同年9月にメジャーデビュー。以降、多数のヒット曲を輩出し、1998年発表のアルバム『I will Survive』は音楽チャートでトップ10入りを果たした。2014年には自身のレーベル「Do Thing Recordings」を設立し、コンスタントに楽曲を発表し続けている。2022年11月3日の東京・EX THEATER ROPPONGIを皮切りに、真心ブラザーズ ライブ・ツアー「FRONTIER」がスタート。
https://www.magokorobros.com
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