茨城のスーパー、カスミは1店をのぞいて営業継続と被害軽微【震災関連情報】
茨城県を地盤とする食品スーパーのカスミは、東日本大震災の被害が軽微だったようだ。会社側が確認した範囲内では、客と従業員に重大な人的被害はないという。
商品の落下による破損や、建物など店舗設備の一部が損傷している店舗があり、ライフライン等の状況で営業内容を変更している例もあるものの、3月16日現在で全139店のうち完全に休業しているのは、県北部の高萩店のみ。
取引先の食品メーカーなど、東日本地域の協力工場が軒並み被災しているので、卸業者を含め西日本で新規取引先を開拓中だ。当社の加工センター、物流センターは何とか立ち直り、生活必需品に絞り込んで供給を続けている。
供給量は決して少なくないが、隣接する福島県から、茨城県内の家族や首都圏以西のツテをたどって移動する人々が大量におり、道すがらカスミの店舗で食料品・水などを確保していくのだという。道路も渋滞が相次ぎ、店頭に商品を並べるとすぐに売り切れるような状態。
被災翌日から、店舗の外でもいいからと、水、パン、おにぎり、果物を供給したカスミは、必死で営業を続けている。災害協定もあり、県からの依頼でおにぎり、水、バナナなども多数提供している。被災の少なかった地域の客からは「義援金募金をなぜしないのか」「節電対策をとらないのか」と抗議も受けているが、県中央部から北は深刻な被害を受けており、水やガスの供給がなされていない地域も残っている。
せめて営業している店舗は明るく照らして、客である地域住民の不安を和らげたいと、営業時間を前倒しにするなど不眠不休の従業員の取り組みが継続している。
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