コロナのピーク時に「売れまくった」商品トップ30 コロナ時代を勝ち抜いた品目が上位にずらり

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全品目2021年比3位は口腔用薬。お盆期間中、2019年比で220%、2021年比で250%を突破した。オミクロン株は激しい喉の痛みを伴う。何しろ8月下旬はまだ1日15万人前後の新規感染者が出ていた。周囲にコロナ感染者が急増したことを実感した人は多かったのではないだろうか。

その分、予防も含めて需要が大きく伸びたということだろう。ちなみに、グラフ中、2020年8月上旬に大きく伸びているのは、吉村洋文・大阪府知事が「うがい薬の成分『ポピドンヨード』で新型コロナの治療効果が期待できる」と発言したことを受け、うがい薬につられて口腔用薬も需要が急増したためだ。

食品はヒット商品が出た品目が上位に

一方、食品の2021年比ランキングでは、ヒット商品が出た品目が上位を占めた。1位は乳酸菌飲料。2019年比で144.8%、2021年比では148.8%を記録した。言うまでもなく牽引しているのは「ヤクルト1000」。ストレス緩和や睡眠の質向上を謳っているのがウケて、2021年4月の全国販売開始から売れ行きは衰えていない。日清ヨークのピルクルも好調のようだ。

2位は液体だし。北海道のメーカーの製品が、本州内のスーパーの物産展に出品され、好評を得ると棚を獲得していくという形でじわじわ浸透。着実に伸ばし続けている。きっかけはコロナ初期の“家メシ”の増加だったのだろうが、同様の理由でコロナ初期に大きく伸びたお菓子作りの材料が、その後失速したのとは対照的な動きだ。

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