コロナのピーク時に「売れまくった」商品トップ30 コロナ時代を勝ち抜いた品目が上位にずらり

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好調が続く「ヤクルト1000」(写真:編集部撮影)

10月11日から訪日外国人観光客が入国する際の「受入責任者制度」が廃止され、個人旅行も解禁された。1日あたりの新規コロナ感染者数は、8月19日の26万人でピークアウト。9月下旬に5万人を切ったが、その後は3万~4万人台で“安定”。世の中はウィズコロナモードに入った。

市場調査会社のインテージが、新型コロナの影響を受ける直前から週次で全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップなど、約6000店舗の販売動向を追ってきた「新型肺炎カテゴリー動向」。8月29日週までの動向では、コロナ時代を勝ち抜いた品目が上位を占めた。

行動規制の撤廃で「検査薬」が急伸

全品目での2021年比1位は検査薬。引き続き抗原検査キットが牽引した。ここで言う抗原検査キットとは、ドラッグストアの調剤薬局で扱っている医療用のもので、ネット等で簡単に買える研究用のものとは異なる。

外出規制がなくなっても、PCR検査や抗原検査の陰性証明が必要な場面が少なからずあったからだろう。お盆直前週には2019年比788.6%、前年比838.7%を記録。8月29日週時点でも2019年比515.1%と高水準だった。

もっとも、9月26日以降は大きく下がってくる可能性がある。というのも、9月25日までに検査で陽性反応が出た場合は、実際に入院せずホテルや自宅で療養する場合でも「みなし入院」として、個人が加入している医療保険から保険金が下りたからだ。

だが、9月26日以降は実際に入院した、65歳以上、重症化リスクがありかつ新型コロナ治療薬の投与が必要、などの条件を満たした人でなければ保険金が下りなくなった。保険金というインセンティブがなくなれば、積極的に検査を受ける理由が後退する人もいるだろう。

全品目2021年比2位は鎮暈剤(酔い止め)。お盆期間中だけではあったが、コロナ前の水準を超えた。

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