子を寝かしつけながら「漫画を爆読み」私の育児道 「出産したら自分の時間がなくなる」は本当か

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そんな私が子どもを産み、生活はどうなったかというと。やはり24時間のうちほとんどは、育児に割かれるようになった。起床時間も子ども次第で、目覚まし時計で目を覚ましたのは片手で数える程度しかない。先に起きた子どもに、結構な力でビンタされてその衝撃で起きることもしばしばある。

子どもの昼寝の間は自分の時間だが、毎日何時間は必ず寝ます、みたいにスケジュールがきっちり決まっているわけではない。心配になるほど長く寝る日もあれば、サッと目覚める日もあって、昼寝の隙に用事を片付けようと思っても、すべては終わり切らず息子の泣き声によって中断してしまうことばかりだ。

飲みに行くのも「プロジェクト」並みの段取りが必要に

また、どこへ行くにもベビーカーや抱っこ紐に入った息子と行動をともにしなければならないので、長時間の外出はできない。これまで当たり前に乗っていた電車も、泣き出さないかとビクビクして、ビビリの私にはせいぜい2〜3駅の移動が限界だ。

産前は友達から「今から新橋で飲むけどどう?」などと言われればすっ飛んで行っていたが、子どもが生まれてからは、予定を入れる場合は数週間前から入念に夫と打ち合わせをして日取りを決め、夜泣き対応に関して引き継ぎをし、当日の息子のコンディションも万全なことを確認して、ようやく飲みに行けるという、ちょっとしたプロジェクト並に綿密な段取りが必要である。

そんな風に、出産するまで一切なかった新たな「育児」というジャンルがいきなり生活のど真ん中に鎮座し始めるのだから、自分の時間を大幅に犠牲にせねばならない。当然、ストレス値が大暴騰すると思っていたのだが……。

ある日。職場の後輩から「自分の時間なくなってストレス溜まりませんか?」と声をかけられ「そうそう、大変なのよ」と答えようとして、言葉を止めた。

ストレス、思ったより、ない気がするな……?

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