ザッカーバーグ暴走?「メタ」内部はもうメタメタ 個人的野望の混乱で社員から漏れる不満の声

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ザッカーバーグの優先順位の変化に伴って従業員の入れ替えが頻繁に行われることも、不満につながっている。2人の従業員が語ったところによると、メタバース関連の重要プロジェクトは今や社内の一部で冗談交じりに「MMH」と呼ばれるようになっている。MMHとはmake Mark happyの略。マーク(ザッカーバーグ)を喜ばせるプロジェクト、というわけだ。

ニューヨーク・タイムズが入手した投稿によると、メタバース担当バイスプレジデントのビシャール・シャーは9月、『ホライゾン・ワールド』を使っている社員が少ないことに失望している、と社内の掲示板に書き込んでいた。

テクノロジー関連ニュースサイトの「The Verge(ザ・バージ)」が最初に報じた投稿の中でシャーは、管理職は従業員が『ホライゾン・ワールド』を使っているかどうかの追跡を始めると述べ、自社の技術を試すことは不可欠だとつづった。

「解雇」をチラつかせるように

従業員への締め付けが強まる中、ザッカーバーグは明確なメッセージを発するようになっている。文句があるヤツは出ていけ、ということだ。

ニューヨーク・タイムズと共有されたコメントの書き起こしによると、ロイター通信が最初に報じた6月の会議で、この38歳の億万長者は「この会社にはおそらく、ここにいるべきでない人たちがたくさんいる」と指摘、仕事の期待値や目標に対する要求水準の「熱を上げていく」と述べている。以来、メタはほとんどの採用を凍結し、採用予算も削減。ザッカーバーグは管理職に対し、パフォーマンスの低い従業員の特定を開始するよう指示した。

解雇の可能性に直面したことで、従業員の中にはメタバースに対して以前より熱意を示す者も出始めている。ここ数カ月はホライゾン・ワークルームで会議を行うチームが増えていると、複数の従業員は語った。

だが、メタバースへの移行はカクついた、前途多難なものとなっている。長年VR案件を監督し、ザッカーバーグの側近でもあるメタの最高技術責任者アンドリュー・ボスワースは今年、ホライゾン・ワークルーム内でスタッフミーティングを主催しようとしたが、その場にいたある従業員によると、技術的な問題で会議は中断。結局はZoom(ズーム)を使うことになったという。

(執筆:Ryan Mac記者、Sheera Frenkel記者、Kevin Roose記者)
(C)2022 The New York Times

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