ザッカーバーグ暴走?「メタ」内部はもうメタメタ 個人的野望の混乱で社員から漏れる不満の声

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メタにとって、これは社運を左右する問題だ。メタは既存事業の業績悪化を埋め合わせるため、業容の転換を急いでいる。フェイスブックとインスタグラムはメタの2大収益源だが、若年層ユーザーをTikTokに奪われつつある。さらにアップルが自社のモバイル・オペレーティングシステム(OS)に施したプライバシー関連の変更によっても、広告収益を何十億ドルも失う羽目となっている。

採用凍結、ザッカーバーグはリストラも示唆

株価は過去1年で60%近く下落。これは単に市場全体の下落を反映しているだけではなく、投資家の一部でメタバースの収益性に懐疑的な見方が広まっていることを示す動きでもある。メタバースが近い将来、大きな収益を生み出すことはない、という見方だ。9月末、メタはほとんどのポジションで新規採用を凍結すると発表。ザッカーバーグは従業員に対し、レイオフ(一時解雇)の可能性もあると警告した。

メタの広報担当者アンディー・ストーンは声明で、メタは依然として正しい道を進んでいると考えている、と述べた。

「新しくて革新的なテクノロジーに対してシニカルな見方をするのは簡単だ」とストーンはコメントした。「実際にそうしたテクノロジーをつくり上げるのは、はるかに難しい。しかし、当社はそれに挑戦している。メタバースがコンピューティングの未来だと信じるからだ」。

メタバースに賭けたことで、メタが他社との競争に一歩先んじたことを示す兆候もいくつかは存在する。メタの一般消費者向けVRヘッドセット「クエスト2」は、社外推計で1500万台を超える販売を記録。市場で最も売れているVRヘッドセットとなっている。

また、アプリのデータ分析会社センサータワーの推計によると、「オキュラス」のブランド名で公開され、その後「メタクエスト」に名称変更されたメタのVRアプリのダウンロード数は、iOSとアンドロイド端末を合わせて2100万回以上となっている。

ただ、メタが今後成功できるかどうかは、VRや拡張現実(AR)のツールを、今よりはるかに多くの人々に普及させられるかどうかにかかっている。

メタは2月、ゲーム『ホライゾン・ワールド』の月間アクティブユーザーが約30万人に増加したと発表した。確かに数カ月前に比べれば増えてきてはいる。だが、29億人を超えるフェイスブックの月間アクティブユーザーに比べれば、微々たる数字だ。メタは、『ホライゾン・ワールド』の状況について、これより新しい数字を明らかにするのを拒んだ。

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