英9月のCPI前年比10.1%上昇、40年ぶりの高水準 政府が無策なら来年4月に前月比12%の恐れ
英国の9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が10.1%と7月に記録した40年ぶりの高水準に並んだ。8月の9.9%から加速し、予想の10%を上回った。政府統計局が19日発表した。
食品価格を中心とする生計費高騰が家計を圧迫する状況があらためて浮き彫りとなった。
ポンドの対ドル相場は、統計発表を受け一時0.3%下落し、1ポンド=1.1286ドルで取引された。
家計の光熱費負担を軽減する政府の支援の手が緩めば、来年初めに物価上昇の勢いが再び加速する危険がある。ブルームバーグ・エコノミクスの推計によると、英インフレ率は年内10.7%前後でピークを付けると見込まれるが、政府が対策を打たない場合、来年4月に12%に達する恐れがある。
ハント英財務相は「全国の家庭が物価と光熱費の高騰に苦しむ状況を理解している。この政府は最も弱い立場にある人々への支援を優先的に行う」と声明を発表した。
原題:UK Inflation Returns to Double Digits as Food Prices Soar (2)(抜粋)
(財務相の声明などを追加して更新します)
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著者:Liza Tetley、David Goodman
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