中国自動車市場での「新エネルギー車」の月間販売台数が、またも過去最高を更新した。中国汽車工業協会が10月11日に発表したデータによれば、9月の新エネルギー車の販売台数は前年同月の1.9倍の70万8000台に達し、(エンジン車を含む)新車販売全体の27.1%を占めた。
(訳注:新エネルギー車は中国独自の定義で、電気自動車[EV]、燃料電池車[FCV]、プラグインハイブリッド車[PHV]の3種類を指す。通常のハイブリッド車[HV]は含まれない)
新エネルギー車の種類別では、9月の販売台数はEVが前年同期の1.8倍の53万9000台、PHVが同2.8倍の16万9000台、FCVが同1.2倍の200台だった。
メーカー別の販売ランキングでは、比亜迪(BYD)が20万1000台を販売して首位に立った。同社はPHVの販売が好調で、9月の販売台数は10万6000台とEVの9万5000台を上回った。
補助金終了で駆け込み需要も発生
販売ランキングの第2位には、9万3000台を販売した国有自動車最大手の上海汽車集団が入った。第3位は8万3000台を販売したアメリカのテスラだった。
2022年1月から9月までの新エネルギー車の累計販売台数は456万7000台と、前年同期の2.1倍に増加した。中国汽車工業協会は2021年12月の時点で、新エネルギー車の2022年の販売台数を500万台と予想。その後、2022年7月にそれを550万台に上方修正した。
だが、現実の販売台数は修正後の予想をも上回る勢いだ。新エネルギー車に対する中国政府の補助金支給が2022年末に打ち切られるため、駆け込み需要の発生も見込まれている。
長城証券の首席アナリストを務める蒋飛氏は、新エネルギー車の2022年の販売台数は650万台に達すると予想。さらに同氏は、2023年の販売台数は1000万台を突破する可能性があると、強気の見通しを示している。
(財新記者:余聡)
※原文の配信は10月11日
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