日本郵船が自社船「YAMATAI」を物資供給用ヘリコプターの洋上基地に供出申し入れ【震災関連速報】
海運大手の日本郵船は、15日、東日本大震災の被災地への支援として、自社船「YAMATAI」を物資供給用ヘリコプターの洋上基地として投入することを政府に申し入れた。
YAMATAIは全長162メートル、全幅38メートル。載貨重量は1万9500トン。2010年竣工の若齢船で、船籍はパナマ。フラットな甲板で主にプラント設備輸送に用いているモジュール船だが、ヘリコプターの離発着が可能なことから、三陸沖に停泊し、被災地で必要な物資を提供する洋上基地として使用可能だとしている。
ヘリコプターの離発着用に使うのは今回が初めて。政府から正式に受け入れる意向は15日19時の段階でまだ示されていないが、プラントなどの重量物を運んでいることから、日本郵船は「ヘリコプターの離発着に十分耐えられる」としている。
今回の申し入れと同時に、YAMATAIは韓国の馬山(マサン)を出帆。20日前後には三陸沖に到着できる見通しだという。
日本郵船は、同船の姉妹船として、昨秋竣工したばかりの「YAMATO」も保有している。このYAMATOを被災地支援に投入するか、他の船型で支援に使えるものはないかなど、あらゆる可能性を検討している。
(山田 雄一郎 =東洋経済オンライン)
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