ひろゆきさんは常に、「言いたい放題」のように見せながら、天才的な勘で「空気」を読み取り、必ず世論の共感を得られる多数派のポジショニングをとってきました。絶対に負け筋はとらない。
ある意味、彼にとって論破とは「プロレス」なのでしょう。
より多くの観客を楽しませ、声援を送ってもらったほうが勝ち。論破する相手はそんなエンタメ、ショーの中での「マングース」でしかないわけです。
真剣勝負の「レスリング」だと思い込み、真剣に歯向かうほど、いいように利用され、術中にはまってしまいます。
反対派側にとってみれば、こんな「プロレスの場」におびき寄せられ、土俵に乗ってしまうこと自体が得策だったのか、という気もしますが、せっかくこれだけの注目を得られたのですから、これを契機に「辺野古問題への興味関心を高めていくお手伝い」をしてもらうという方法もあるかもしれません。
一方で、 この問題に興味・関心を持っていただいたことについては、ありがたい。
ぜひ、ひろゆきさんにも一緒になってこの問題の解決策を考え、動いていただけないだろうか。
というぐらいの度量があれば、きっと関心を集め、支持の輪も広がっていくのではないでしょうか。
「論破」よりも「対話で実践的な解決」が重要
昨今、「論破」をもてはやす風潮が非常に強くありますが、一方が「拳」を挙げれば、一方は「棍棒」を持ち出します。

「人の喧嘩は楽しい」と、まさにローマ時代のコロッセオの戦いのように観客はけしかけるのでしょうが、「世論の息抜き」になるかもしれない一方で、「安易な分断」を招く危険性もあります。
これからの議論は、たんなるエンタメとしての「論破・中傷合戦」で終わらせるのではなく、お互いへの敬意ある「対話」を通じて「実践的な解決」へと歩みを深めていく方向に舵を切ることができれば、と切に願っています。
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