菅義偉「悔いが残らないように」安倍氏追悼の思い 政治的に「対峙する内容は盛り込まないように」

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宮家邦彦氏(内閣官房参与、元外交官):「生涯最大の達成」と言ったが、お世辞抜きに日本の外交にとって決定的に大きな「達成」だった。だって、あの時は2010年、2012年の尖閣事件があって、日本を取り巻く環境が激変した。その時に必要なのが強いリーダーシップ。安全保障法制を含めた安全保障政策そのものを変えていかなければいけない時期だった。もし、この「達成」がなかったら、日本は今準備できていないと思う。その意味で日本にとって「とても大きな達成」だったと思っている。

橋下氏:安倍氏を総裁選に出馬させたことが、自分の「生涯の達成」だっていうのがもうすべて、安倍さんと菅さんの関係を物語っている。菅氏はさまざまな実績を残したが、安倍氏を総理にしたことが自分の人生のもうすべてだという関係は、なかなか普通の社会人ではこんなことない。この言葉で、なにか菅氏のすべてを感じた。

(画像:FNNプライムオンライン)

これから先、国葬がどうあるべきか

松山キャスター:弔問外交にも焦点が当たった。G7(主要7カ国)の首脳は一人も来なかったが、一方でクアッドは首脳級が参列した。クアッドは日米豪印4カ国で秩序をつくっていくのだということで安倍政権のときに始めた枠組みだ。インドのモディ首相は安倍氏が亡くなった時に国全体で喪に服し、国葬にも参列した。クアッドは、菅氏が総理だったときに初めて対面での会談を行った。

FNNプライムオンライン「日曜報道 THE PRIME」(運営:フジテレビ)の提供記事です

菅氏:安倍氏が約8年総理大臣として指揮をする中で、世界の中で日本の評価をかつてないほど高めることができた。日米だけでなく、豪州とインドを含めクアッドという形で、自由で開かれたインド太平洋の中核に持ってこようと取り組んできたのは、日本の将来、安全保障を考えた時に極めて大きな意義のあることだ。

宮家氏:おっしゃる通りだ。G7やG20もあるが、このインド太平洋地域で本当に協力しなければいけないのは、日米とインドと豪州だ。それをうまくまとめたというのは、すごい先見の明だと思う。       

松山キャスター:今回の国葬をめぐり賛否の議論があった。あすから始まる臨時国会で議論になる可能性がある。これまでの経緯やこれから先、国葬がどうあるべきかという議論についてどう考えるか。

菅氏:今回、直前に国葬にする、しないという議論があった。私自身はとにかく友人代表として感謝とお礼をしっかりやろうということだったが、(国葬に関する)議論、方向は、直前でない時に決めておいたほうがいい。

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