東京鐵鋼は津波による浸水と停電の影響で、八戸工場中心に操業停止続く【震災関連速報】
電炉中堅でネジ節鉄筋最大手の東京鉄鋼は、11日に発生した東日本大震災の影響で、八戸工場(青森県八戸市河原木海岸)が津波による浸水もあり操業再開が難しい状況が続いている。
八戸工場は、北東北唯一の棒鋼工場。ここに津波が襲ったが、数十センチ程度の浸水で済んだ。危機管理マニュアルも機能し、敷地内の3階建てのビルなどへ速やかに避難し、人的被害はなかった。ただ、停電が続き、この15日から被害状況の点検を始めたところで、操業再開時期は未定だ。
また、本社のある小山工場(栃木県小山市横倉新田)も地震直後に工場建屋のスレートがはく落し、路面にひびが入るなどの影響があり、全工程で操業を停止した。この15日の朝から圧延など下工程は操業を再開している。ただ、電炉など上工程の停止は続いている。会社は酸素など副資材の調達や電力供給の問題がクリアになり次第、操業再開したいとしている。
(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら