魚が日本で近年「出回らない、高い」残念な理由 メロの輸入量は1割未満、価格は10倍超に高騰

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メロの次はどんな魚がスーパーの売り場から消えていくのだろうか。最近の水産物の輸入状況を調べてみた。

魚介類全体では、10年前の2012年(1-8月)の輸入量は125万トンだった。それが2022年(同)には99.8万トンにまで減少。同期間の価格も2012年の1キロ当たり593.2円が2022年には931.9円へと高騰している。

より詳細に、食卓になじみの深いマグロ、サケ・マス、そして高額のカニの輸入量と1キロ当たりの価格の推移を見ると、下の表の通りになっている。

10年前の2012年と比べると、いずれの魚種も輸入量が減少している。カニに至っては4割の水準にまで落ち込んでいる。マグロは77%、サケ・マスは72%の水準だ。輸入量が減少する一方で、価格はカニが3.6倍、マグロが1.52倍、サケ・マスは約2倍に跳ね上がっている。近年、日本人の魚消費量の低下(2020年度は23.4キロで過去最低)が問題になっているが、あまりにも高くなりすぎて食べたくても食べられなくなっているのではないだろうか。

輸入ものはしばらく高値が続く

ここ10年ほどの間に輸入量が減り、価格が上がるという傾向が顕著になっていることがお分かりいただけたと思う。背景には、中国をはじめとする外国での水産物需要の高まり、原油高やロシアのウクライナ侵攻以降の混乱に伴う輸送コストアップ、そして円安があるものとみられる。この先も水産物の価格は上がっていくのだろうか。水産大手のマルハニチロに聞いてみた。

「魚種により状況が異なるケースがあるので一概には回答することはできませんが、海外の需要増、輸送費増、円安が継続する限り、日本における水産物価格が下がる局面は現時点で見通せません。エビなど一部の魚種では欧米の需要増の鈍化がみられ、それによりドルベースでは価格が下落傾向にありますが、輸入の際に円安の影響を受けてしまうため日本国内における水産物価格が大幅に下がることはない見込みです」(広報担当者)

少なくとも輸入水産物に関しては高値が続くということ。魚好きにはツラい日が続きそうだ。

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