「年収300万円」でも十分リタイアできる納得の訳 高収入でなくても、貯金ゼロでもFIREは可能だ
「Barista」は「コーヒーを淹れる人」の意味ですが、FIRE後には資産だけで生活するのではなく、スターバックスコーヒーなどのチェーン店でパートタイムの仕事をして、足りない生活費をまかなう──そのようなスタイルのFIREです。
資産収入+労働収入で生活するライフスタイル、要するに副業をして稼ぎましょうということです。
副業で貯蓄率を高め、サイドFIREを目指す
サイドFIREを目指すと、ファットFIREより短時間で達成できるというメリットがあります。
年収300万円に加えて副業で年間120万円を稼ぐとします。すると年収は420万円になります。生活費200万円はそのまま固定すれば、220万円が米国株インデックス投資に回せますから、貯蓄率は約50%、投資リターン5%でFIREまでは17年です。さらに本業が昇給して年収350万円になり、副業で年間150万円が稼げるようになったとすると年収500万円、生活費200万円で300万円が投資に回せますから貯蓄率は60%になり、十余年でFIREできてしまいます。
30歳からスタートすれば40歳前半にはリタイアできるのです。
ここで注意しておきたいことがあります。
副業などにより年収が上がっても生活費を決して増やしてはいけないということです。
年収300万円のときに100万円を投資、生活費200万円だったのに、420万円になったときに投資は今までどおりの100万円、生活費を320万円に上げてしまうと貯蓄率は約20%になります。すると投資リターン5%ではFIREまでに30年以上かかってしまうのです。
生活費がアップしたのでFIRE後に必要な資産が320万円×25倍=8000万円にもなってしまうからです。
副業により、収入が増えたら、固定費は変えずに増えた収入を全部投資に回してください。すると貯蓄率が上がり、短期間でFIRE達成が可能になるのです。
ところが収入が増えるとぜいたくをしたくなってしまうのが人という生き物です。
どうすれば、収入が増えても節制できるのようになるのでしょうか。私はお金の2つの価値に着目することが重要だと思います。
それは、現在価値と将来価値。
例えば、今600万円で新車を買ったとしましょう。もし、新車を買わずに米国株インデックス投資に回したら、20年後にいくらになるかを年利5%で計算すると1600万円ぐらいになります。30年後には2600万円ほどになります。
一方、新車は10年後には一度も乗らなかったとしても、中古車になり査定価格は半値ぐらいになっているでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら