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「若者で賑わう熱海」人気スポットと廃墟の光と影 駅ビルに脚光も、商店街はシャッターが下りる

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逆にコロナ禍で活況といわれているのが中古不動産取引だ。熱海は山地が多いことから新築マンションは少ないが、中古マンション取引は、リモートワークが増えて、温泉や海山の自然を楽しみながらリモートワークができるということで、活況を呈しているという報道が目立つ。

実態はどうなのだろうか。レインズ(東日本不動産流通機構)による熱海における成約件数は以下のとおりだ。

市場全体の成約がレインズに登録されているわけではないが、おおまかな傾向は反映されると考えてよいだろう。2020年に成約件数が多くなっている点について、エンゼル不動産熱海店の戸田信之氏は「コロナが始まった2020年の前半は取引が減少したが、後半はその反動で大幅に取引が増加して、2019年と比べ約140%の取引件数となった。成約価格は全体として2~3割高くなったイメージで、中にはそれ以上の値上がりをした物件もあった」と言う。

土石流の影響については、発生直後は問い合わせが減少したが1カ月程度で戻ったようだ。伊豆山地区はそれより時間がかかったが、現在は以前と変わらず取引されており、取引価格の値下がりも見受けられないという。

今後の見通しはどうだろうか。戸田氏は「2020年に取引件数が大幅に増えたが、市場に売り物件が少なくなったこともあり、2021年にはコロナ前の件数に戻った。取引価格はコロナ禍での値上がり後は、ほぼ横ばいで推移しているが、今後もその価格を維持できる物件は限られ、全体としては値下がりしていくのではないか」と言う。

熱海の未来はどうなるのか?

熱海の観光資源の現状を見てきたが、駅ビル「ラスカ熱海」やテレビで話題の人気スポットはかなりにぎわっている。しかし、シャッター通りとなった商店街や昭和の時代の大規模ホテル・旅館の廃墟が目立つ。

熱海港が目の前の一等地にもホテルの廃墟が放置されている(筆者撮影)

熱海は平地が少なく坂が多いことでも有名で、JR熱海駅は標高が70メートルあり、海岸に出るには一気に急坂を下る。駅後方は急坂の山々だ。市内の観光スポットを結ぶ公共交通手段はバスとタクシーだけで、激しい交通渋滞もしばしば起きる。住民・商業施設の従業員は高齢者が目立つ。首都圏から近く、温泉、海の幸を楽しめ風光明媚な熱海は魅力の観光地だが、インフラ整備、人材確保など長期的な課題は山積みだ。

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