ニコンは仙台工場など4拠点が操業停止【震災関連速報】
ニコンでは東日本大震災による影響で15日午前の時点、関東以東の4工場が停電や建物の一部損壊などで操業停止している状態だ。
操業停止しているのは仙台ニコン(宮城県名取市、ハイスペックデジタルカメラのボディを生産)、宮城ニコンプレシジョン(宮城県刈田郡蔵王町、半導体・液晶露光装置のユニットを生産)、栃木ニコン(栃木県大田原市、交換レンズを生産)、栃木ニコンプレシジョン(栃木県大田原市、半導体・液晶露光装置のユニットを生産)の4工場。
特に影響が大きいのが、ハイスペック一眼レフのボディを生産する仙台ニコン。建物にヒビが発生するなどの被害が出ているようだ。すり傷程度の軽傷を負った従業員もいる。ただ、壊滅的な状況ではなく、電気などのインフラが復旧すれば、揺れで動いた装置などの精度を確認したうえで、再開することになりそうだ。他の工場についても、被害は軽微である模様。
現時点では、各工場ともに操業再開のメドが立っていないため、ハイスペック一眼レフデジタルカメラなど主力製品の生産への影響が懸念される。ただ、ニコンは一眼レフボディの9割をタイ工場で生産していることもあり、地震の影響で業績が大きく押し下げられることは考えにくい。
(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)
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