オリックス、日本一を狙う「影の仕掛け人」

イチローがいた96年以来の快挙も夢じゃない

オリックスの宮崎での「充実の春キャンプ」が終了。あのイチローがいた1996年以来、「19年ぶりの日本一」だって決して絵空事ではない

序盤は松井秀喜氏の巨人、DeNAキャンプ地訪問、中盤以降は広島に復帰した黒田博樹の沖縄キャンプ合流が話題の中心となった今年のプロ野球キャンプ。特定の担当球団を持たず、各キャンプ地を転々とする私のような「渡り鳥記者」や、野球評論家の間で合い言葉のようになったのが――。

「清武(きよたけ)、行ってきた?」

宮崎市清武総合運動公園。昨年まで22年間にわたって沖縄県宮古島市でキャンプを張ったオリックスの新しいキャンプ地である。かつて巨人二軍、社会人セガサミー、昨年までの2年間は韓国プロ野球の斗山ベアーズが汗を流した施設が、大きく様変わりしている。

「ホークス」が松なら、「バファローズ」は梅!?

メーン球場は外野の天然芝からスコアボード、ロッカールーム、貴賓室にいたるまで大改修され、一般公募で清武町出身の儒学者・安井息軒にちなむ「SOKKENスタジアム」と命名された。

室内練習場「日向夏ドーム」に4面の多目的グラウンド、仮設ながら7人が同時に投げられるブルペン、マシン3台を設置した打撃練習場…。メーン球場の隣では9月完成予定の第2球場建設が進んでいる。

地元のB級グルメや特産品が楽しめる出店が並び、子どもが遊べるスペースもある。名付けて「バファローズタウン」。「日本一のキャンプ地」と言われる、宮崎市生目(いきめ)の杜運動公園、ソフトバンクの「ホークスタウン」によく似ている。

仕掛け人のオリックス・瀬戸山隆三球団本部長が言う。

「松竹梅で言えば、ホークスタウンが松で、こちらは今のところ梅。向こうは完成品で、こっちはまだ現在進行形ですから」

次ページ一段と進化する、その確かな根拠
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