訪日中国人が、"春節爆買い"で買ったもの

日本で何をどれだけ買ったのか

高価な金細工の商品説明に聞き入る中国人客(撮影:今井康一)

三越銀座店の店内を歩くと、あちこちから中国語が聞こえてきた。それもそのはず。中国の旧暦の正月に当たる、春節休暇(今年は2月18~24日)の同店の免税品売り上げは、普段の約3倍となる3割程度に達した。

百貨店業界では「ニッパチ」と呼ばれる2、8月は、季節の変わり目で商品の売れ行きが鈍る閑散期。だが、2014年10月から、消費税が免除される免税品の対象が、消耗品(食品、飲料、薬品、化粧品など)まで拡大された政策の後押しもあり、2014年の春節時期に比べても、三越銀座店の免税品売り上げは約3倍に拡大した模様だ。

訪日中国人は8割増!

2014年の訪日中国人数は約241万人と、2013年に比べて8割増加(観光庁調べ)。その購買力は圧倒的で、一人当たり買い物消費額は13万8000円と、外国人平均の5万7000円を大きく上回る(2014年10~12月期)。

彼らが買い物に訪れるのは銀座だけではない。関西では心斎橋が人気であり、春節期間中の大丸心斎橋店の免税品売り上げは全体の約3割となった。心斎橋周辺には、大丸のほかにもユニクロ、ドン・キホーテなどが集積。京都で観光してから、心斎橋でまとめ買いし、関西国際空港から帰国するという、ルートが確立されているようだ。

百貨店に来る訪日中国人のお目当ては、高級時計や化粧品などのラグジュアリーブランドだ。2011年の夏から今年にかけて、中国元に対し5割程度円安が進んだことや、中国では輸入ブランド品の関税が高く、日本で買ったほうが割安なこともその一因である。

次ページ時計で人気のブランドは?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 財新
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
人気の動画
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
ラーメン店の倒産ラッシュが必然でしかない事情
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
攻撃的な人の態度を軟化させる絶妙なワザ
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
都心vs. 郊外 家を購入するならどっち?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人材戦略から儲けのからくり<br>まで コンサル全解明

人材の争奪戦が過熱し、年収水準もうなぎ登りに。デジタル化を背景にコンサルティング業界は空前の活況を呈しています。本特集ではコンサル業界の動向やビジネスモデルを徹底解説。コンサル会社を賢く選び、上手に活用していくノウハウを紹介します。

東洋経済education×ICT