パナソニックでは東北、北関東に保有するデジカメ等4工場が操業停止、生産再開は当面先か【震災関連速報】

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パナソニックでは東北、北関東に保有するデジカメ等4工場が操業停止、生産再開は当面先か【震災関連速報】

総合電機大手のパナソニックは、11日に発生した東日本大震災の影響で、東北、北関東に保有する複数の工場が操業停止に追い込まれた。現時点で、パナソニックが被災した生産工場はグループのパナソニック電工、三洋電機含めて以下の4拠点。操業再開のメドは現時点では立っていない。

福島工場(デジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」組み立て):福島県福島市太平寺
 仙台工場(光ピックアップ) :宮城県名取市増田
 パナソニック電工(電子材料):福島県郡山市石塚
 三洋電機(冷蔵庫他白物):群馬県巴楽群大泉町

なかでもパナソニックのAVCネットワークス部門が保有する福島工場と仙台工場は被害が大きい。余震の影響もあり、現在も工場敷地内に立ち入りできない状況が続いている。安否確認もできていない従業員も若干名存在する。

仙台工場で作られる光ピックアップは、主として自社製品のBD(ブルーレイディスク)・DVDに搭載される。このため、生産停止が長期化すれば在庫が払底し同社のノートパソコン「レッツノート」やブルーレイ・DVDレコーダー「DIGA(ディーガ)」の供給も滞るおそれがある。社外サプライヤーから調達する部品も、今後調達難が表面化するリスクがある。

未曾有の大地震を受け、パナソニックは3月12日朝、大坪文雄社長を本部長とする全社緊急対策本部を設立。大坪社長のトップダウンで被害状況の把握と今後の対策を練る。すでに発表した3億円の義捐金、ラジオなど物資提供などの復興支援にも注力する。 

(西澤 佑介 =東洋経済オンライン)

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