「有名企業への就職に強い大学」トップ200校 上位の大学で目立つ外資コンサルへの就職

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次にランキング上位大学の就職状況を見ておこう。実就職率が下がっているとはいえ、トップの一橋大の実就職率は50.8%で、卒業生の2人に1人が有名企業に就職している。就職先は、楽天が最多で30人。以下、PwCコンサルティング、三菱UFJ銀行(各15人)、野村證券(13人)、三井住友銀行、アクセンチュア(各12人)など。採用が減っているメガバンクだが、総合職の採用はあまり変わらないことから、一橋大からの就職者は相変わらず多い。

2位の東京工業大は、日立製作所(34人)、ソニー、野村総合研究所(各22人)、パナソニック、日産自動車(各20人)など。製造業に交ざって、シンクタンクの野村総研が例年上位に入っている。

3位となったトヨタ自動車が設立した豊田工業大は、イビデン、豊田合成(各6人)、トヨタ自動車(5人)、トヨタ車体(4人)、アイシン、デンソー、トヨタシステムズ、豊田自動織機(各3人)など、中部の優良企業に多くの学生が就職していることが特徴だ。

4位の慶應義塾大は、アクセンチュア(88人)、PwCコンサルティング(83人)、楽天(76人)、三菱UFJ銀行(69人)、エヌ・ティ・ティ・データ(58人)など。東京理科大はNECソリューションイノベータ(30人)、アクセンチュア(27人)、富士通(26人)、エヌ・ティ・ティ・データ(24人)、日立製作所、SCSK(各23人)などの就職者が多い。

外資コンサルの就職者が多い大学は?

実就職率ランキング上位の大学の就職先を見ると、総合大学と理工系大学ともに、アクセンチュアやPwCコンサルティングなど、外資系コンサルティングファームが多くなっている。デジタル技術を活用して働き方やビジネスを効率化するため、コンサルのニーズが増えていること。さらにコンサルをステップに次のキャリアに進もうと考える難関大の学生が多いことが就職者増の背景にありそうだ。

代表的な外資コンサルの就職者が多い大学は、アクセンチュアが慶應義塾大(88人)、早稲田大(87人)、東京大(53人)、大阪大(28人)、東京理科大(27人)、京都大(26人)、立教大(22人)など。東京大は同大からの最多の就職先になっている。

デロイト トーマツ コンサルティングは慶應義塾大(25人)、東京大、早稲田大(各11人)、東京工業大(7人)、京都大、上智大(各6人)、大阪大(5人)。PwCコンサルティングが慶應義塾大(83人)、早稲田大(59人)、東京大(21人)、東京工業大(19人)、上智大(17人)。マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパンは、東京大の就職者が頭抜けて多く40人。東京大以外に就職者がいるのは、慶應義塾大(5人)、京都大(3人)、北海道大、東京外国語大、早稲田大(各1人)の5大学のみ。

ランキング上位大学の就職先のもう一つの変化は、IT関連企業が増えていること。上智大の就職者が最も多いのは、楽天グループ(41人)で2位は日本IBM(26人)。明治大学(26位)の1位は楽天グループ(35人)で2位がNECソリューションイノベータとTIS(各30人)。法政大学(40位)は1位がドコモグループ(34人)で2位が楽天グループとNEC(各24人)など、となっている。

かつては、有名企業400社への実就職ランキング上位大学の就職先はメガバンクに代表される金融が多かったが、情報技術の発達などがもたらす産業構造の変化により就職先にも変化が見られる。

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