「35歳以上」で転職すべきかを本気で見極めるコツ 突然の部署異動に戸惑う会社員の悩みに回答

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(1)同業種・同職種への転職

これまでの仕事で得た知識やスキルを活用して転職し、職場だけ変えるパターン。「転職によって何を成し遂げたいのか」「なんのためにその会社に転職するのか」といった明確な目標を持つことが重要です。目標を明確にしたうえで転職しないと、「せっかく転職したのに想像したような変化が起こらなかった」という事態に陥り、結果としてまた転職を繰り返してしまうので、注意が必要です。

(2)同業種・異職種への転職

同じ業界ではあるけれど、職種を変えて転職するパターン。業界特有の知識は生かせるものの、新たに挑戦する職種の専門的な知識やスキルを、転職後に形成していく必要があります。

(3)異業種・同職種への転職

職種は変えずに、これまでとは違う業界に飛び込むパターン。違う業界の知識や文化などを吸収していく必要はありますが、これまで蓄積してきたスキルや知識、同職種のネットワークなどを生かしながら、さらに専門的な経験を積み上げていくことができます。

(4)異業種・異職種への転職

業界も職種もまったく異なる分野にチャレンジするパターン。これまでの経験を転用できないので、知識もスキルもゼロから獲得していく必要があります。最初のうちは苦労しますが、チャレンジをして乗り越えることができれば、その分、知識もスキルも人間関係も広がり、変化適応力も鍛えることができます。

転職する・しないにかかわらず、考えるべき基準は…

『キャリアの悩みを解決する13のシンプルな方法 キャリア・ワークアウト』(日経BP)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

今の会社に残るにしても、転職するにしても、「自分が成長できるか」「どんな知識やスキル、ネットワークを増やしていきたいのか」を基準にして考えることが大切です。

とはいえ、転職すべきかどうかすぐに答えは出ないかもしれませんね。そこで取り組んでほしいのが、次のワークアウトです。

このワークアウトを実践すれば……。ぜひやってみてください。

田中 研之輔 法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

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たなか けんのすけ / Kennosuke Tanaka

法政大学キャリアデザイン学部教授。UC.Berkeley元客員研究員、メルボルン大学元客員研究員、日本学術振興会特別研究員(SPD:東京大学 PD:一橋大学)。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門はキャリア論、組織論。社外取締役・社外願問を31社歴任。個人投資家。ソフトバンクアカデミア外部一期生。専門社会調査士。プログラム開発・新規事業開発を得意とする。著書に『プロティアン』(日経BP)など。企業研修やセミナー登壇は200社を超え、受講者は10万人を超える。

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