「35歳以上」で転職すべきかを本気で見極めるコツ 突然の部署異動に戸惑う会社員の悩みに回答
佐藤:住宅メーカー「BPホームズ」勤務。34歳。営業から突然、人事部へ異動。営業として出世する夢が絶たれ、意気消沈。畑違いの仕事への不安を抱えている。
先生:主人公を「プロティアン・キャリア」へと導く大学教授。キャリア塾の塾長や企業顧問、企業研修、セミナー登壇など複数の仕事を並行して行うプロティアン体現者。
西村:BPホームズの広報。佐藤と同期入社。先生のゼミの卒業生で、「キャリア・ワークアウト」に取り組むことでプロティアン人材に変化した。
転職をしたほうがいい?
佐藤:先生、こんにちは。「キャリア・ワークアウト」に取り組んだことで、異動に対するモヤモヤが晴れました。ありがとうございます。でも今度は、「プロティアン・キャリア」を実践するなら「転職したほうがいいのでは?」と思うようになりました。どういう選択をするのが正解でしょうか?
先生:前進できてよかった。すばらしい行動力です。行動を起こしたことで、次に検討すべきことも見えてきたようですね。
「転職したほうがいいのか?」という悩みは、キャリアを重ねていくうちに多くの人が抱える悩みだと思います。この悩みに対して、「どちらを選ぶのが正解か」を知りたい気持ちはわかりますが、プロティアン・キャリアでは、「どの選択が正解か不正解か」という視点ではキャリアを捉えません。「一般的に正しいか・正しくないか」ではなく、自分で納得をしてキャリアを選択していくことを重視しています。
なぜなら、キャリアのオーナーは「自分」です。自分のキャリアに対して決定権を持ち、誰かの意見ではなく自分の意志に従ってキャリアを築いていくこと──つまり「キャリア・オーナーシップ」を持つことが、プロティアン・キャリアの神髄です。転職は、自分が納得して働くための1つの手段にすぎません。プロティアン・キャリアを実践するための1つの方法ではありますが、「転職=プロティアン・キャリア」ではありません。
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