3代目シエンタが「犬との関係」にこだわるワケ ライフスタイル系を“一歩踏み出した"世界へ
夏の夕日を浴びながら、ららぽーと豊洲(東京都江東区)で2022年8月23日、「家族の相棒 シエンタ・ドッグ・パーク」オープニングイベントが行われた。
これは、3代目となるトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の記者発表会なのだが、主役はワンちゃんである。
シエンタのアンバサダーならぬ“ワンバサダー”を務める「ちょうじゅうろう」が舞台に登場。テレビCMでは、「ちょうじゅうろう」が家族と一緒に走り回ったかと思うと、ポンッとシエンタに変身する、といった演出をしている。
その意図は「シエンタは家族の相棒」だ。
また、愛犬家代表としてタレントの岩尾望さん(フットボールアワー)、古畑星夏さん、重盛さと美さんが自身の相棒であるワンちゃんたちと一緒に登壇してトークショーを行った。
シエンタ・ドッグ・パークは、ららぼーと豊洲の中庭シーサイドデッキで行った8月下旬の期間限定イベントで、フォトジェニックな空間、オリジナルグッズの提供、またプロカメラマンによる、まるで空を飛んでいるような「飛行犬」のイメージショットの撮影などが行われた。
なぜ、3代目シエンタは“ワンちゃんとの関係”にこだわるのか。その背景について、シエンタを含めたトヨタの小型車領域の統括責任者である、トヨタ・コンパクトカー・カンパニー・プレジデントの新郷和晃氏に話を聞いてみた。
ノア/ヴォクとは明らかに違う
新郷氏は「この車が提供する世界観だ。最近は、ライフスタイル系やアウトドア向きの発想を持ったクルマがいろいろあるが、家族とペットとの関係といった(クルマの世界観として)さらに一歩、踏み出した形だ」と表現した。
また、トヨタのミニバンでは、ボディサイズの大きい順に、「アルファード/ヴェルファイア」「ノア/ヴォクシー」、そしてシエンタがあるが、新郷氏は「シエンタとノア/ヴォクシーの顧客層は、明らかに違う」と指摘する。
コンパクトなシエンタは、大人数で乗るためのミニバンではなく、運転にあまり自信がない人でも気軽に使える大空間のコンパクトカー、というイメージだ。そのため「シエンタとノア/ヴォクシーは同じミニバンでも製品としての個性をしっかり分ける必要がある」という。
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