投資を当てにしないサラリーマン長者の共通心得 1億円以上保有の日本人は366万人と現実味

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加藤匡さん(仮名、50代男性)は、物流会社に勤務し、陸運・海運株を数カ月で売買するスイングトレードで3億円の純金融資産を築きました。加藤さんは「支出を抑える方が断然大切」と力説します。

「結果的に、私の資産の大半が株式投資によるものですが、投資をまったく当てにしていません。株はやっぱり水物で、投資歴30年の今でも勝ったり負けたりです。それに対して支出を減らす方は、心掛け次第で確実に財産を築くことができます。

私の周りの個人投資家でも、ちょっと勝つと羽振り良く散財し、負けると蓄えが底を付いてしまって破産、という人がいます。投資の勝ち負けに関係なく節約生活を続けることが、何より大切です」

節約生活を続けるには?

サラリーマン長者たちの「収入を増やす」方法は次回紹介するとして、今回は「支出を抑える」方法について紹介しましょう。サラリーマン長者の倹約生活とは、どのようなものでしょうか。

松本早苗さん(仮名・40代女性)は、海外の個別株とETFへの投資で、20年足らずで1.3億円の純金融資産を築きました。学生時代は浪費家でしたが、社会人になってから節約生活を徹底しているそうです。

「コンビニや自販機で定価で物を買うことはありません。スーパーで夕方に見切り品を買うようにしています。カードをたくさん持つと金づかいが荒くなるので、一枚だけです。ブランドものには興味ありません。お酒が好きでたまに友達と飲みますが、安い店を選んでいます。着飾ったり、高級店に行きたがる友達とは、距離を置くようにしています」

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