ルール② 繰り返すことの重要性を知る
ひたすら経験を積み上げて、急落や暴落だけでなく、上げ相場においても自身の心理状態をコントロールできるように訓練を積むことです。急落などが起こると、人は慌ててしまい、恐怖に支配されて思考の停止に陥りがちです。そのような時、しっかりとメンタルコントロールしながら冷静に投資判断することが求められます。また、ここで大切なのは、暴落だけでなく、暴騰の際のメンタルコントロールも重要だという点です。
ルール③ 投資家の行動心理を理解する
とくに大切なのが株式投資において「失敗する人の心理と行動パターン」を知ることです。なぜ大半の投資家が稼いだ利益を維持できないのかといえば、すごくシンプルに説明すると「心が欲や恐怖に支配されて、本来やらなければならないことをしないから」となります。結果、稼いだお金を失ってしまうわけです。
株に熱中している方ほど、実は失敗する行動パターンにはまってしまっているのではないかと思います。株価の動きによって人はどのような心理になり、どういう行動をしてしまうのか。これらを熟知すれば、負け組投資家と一線を画すことができます。
株式投資は心理戦
たしかに、人間というのは賢く、合理的な選択を求めたがる傾向があります。一方で、たえず心のバランスは傾き、さまざまな感情に支配されています。恐怖や欲望といったメンタルの要素が、人を非合理的な行動へと誘惑するわけです。
一人の研究者として見れば、そうした人間が抱える弱点にスポットライトを当てるというのは、興味深い分野といえます。でも、一人の投資家としては、コインの裏表と同じで、大きなチャンスにも見えます。
多くの人が迷い、冷静さを失った行動をしている。それを熟知して、先手先手で先回りすることができれば、その裏で大きく儲かる可能性が高まるわけです。
個人的には、人間本来が持つ弱点を突いて、賢く利益を積み上げた投資家だけが、多くの利益を手に入れることができると考えます。性格の悪い人間に聞こえるかもしれませんが、綺麗ごとを並べるだけでは、株式投資で勝ち続けることはできません。テクニカル指標や難しい投資の技術も同じです。それだけでは、株では勝てないのです。
私は、株式投資はマーケットにおける心理戦だと考えています。結局、相手の心理を読んだほうが勝ちなのです。
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