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「音読」を甘く見る人が知らない驚きのメリット コミュニケーション能力や非認知力もアップ!?

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  • 汐見 稔幸 東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長
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古今東西、長く読み継がれ、多くの人に愛されてきた昔話や詩、俳句や和歌などの作品には、みがきぬかれた言葉や表現が使われています。作者がなぜその言葉や表現を選んだのか、声に出して読んでみると、わかってくることがあります。すぐれた言葉や文章を味わうことは、子どもたちの言語に対する感性を高めることにつながります。

(画像:『頭のいい子を育てる 名作おんどく366』)

古典や名作から学べること

また、作品の背後にある多様な文化や習慣、価値観などに触れることで、幅広い知識や教養もおのずと身についていくでしょう。都市国家として繁栄したアテネの人々は、子どもには必ずギリシア神話を読ませたそうです。

同じように、日本の古典や名作から、日本人が昔からたいせつにしてきた言語文化を体験することができます。万葉集や百人一首、古事記などを読むのもいいかもしれません。小さな子どもたちは、言語を意味がわかったうえで理解しているわけではなく、音やリズムとして、歌のようにとらえています。心地よい言葉の連なりを、素直に受け入れます。

(画像:『頭のいい子を育てる 名作おんどく366』)

音読というと、「早くひらがなや漢字が読めるようになる」ことを目的と考えてしまうかたもいらっしゃるかもしれませんが、読み書き・計算など、学校のドリルで測られるような認知的スキルを低年齢から早く教えたからと言って、優秀な人間になるわけではありません。それはすでにはっきりしている事実です。

これからの子どもたちにとって大事なのは、発想力や想像力、また最近「レジリエンス」という言葉が注目されていますが、失敗してもあきらめずに、冷静にどこまでできているのかを見きわめ、違う方法にトライするといった「非認知的な能力」です。

いろいろなことに興味関心をもてる子は、いい仕事ができる大人になるでしょう。名作の音読は、そうした子どもの世界を広げるきっかけになるはずです。

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