わが子の不登校「親だってしんどい」の乗り切り方 先輩パパママたちはどう対処したのか
不登校でもっともつらい思いをしているのは子ども自身です。ただし、親には親のしんどさがあるものです。取材を長年続けるなか、「親だってしんどい」という話を何度も聞いてきました。
「あなたの育て方に問題があったのではないか」と言われて傷ついた親もいます。子どもから「死にたい・消えたい」と言われ心がつぶれそうになった親もいます。「街中でうちと同世代の子どもが学生服を着て楽しそうに歩いている姿を見て涙が出た」という話を聞いたことも、1度や2度ではありません。そこで今回は、しんどい気持ちになったとき、どうやって乗り切ってきたのか。先輩パパママが実践した方法を紹介します。
物理的な距離と感情の吐き出し
しんどい気持ちの乗り切り方として、親からよく聞くことが2つあります。1つは「子どもとの距離を物理的にあけること」、もう1つが「自身の本音を誰かに話すこと」です。子どもが不登校した際、仕事や趣味のサークル通いなどを辞めてしまう親がいます。子どもが小学校低学年など、そうせざるを得ない場合もありますが、子どもからは「親が家に居ない時間があることでのんびりすごせた」と歓迎する声も聞かれます。親子それぞれの時間をすごせるという意味で「親は元気で留守がよい」ということです。