40代以上の女性がやたら気になったTVCMの正体 テレビからネット検索されまくったドゥクラッセ
まず、ランキングは以下の通りだ。
(外部配信先ではランキング図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
1位となったのは、UBEの新テレビCM「変」篇だ。(https://youtu.be/q87JVfCIBFU)
「変」をキーメッセージに場面が変化していく様子に「これは何のCMなんだろう」と視聴者の目に留まりCMを見続けた、もしくは著名な企業である宇部興産がUBEへ社名変更することが会社情報への関心となり、検索意向が高まったことが読み取れる。
コンテンツとターゲットの相性も良かった?
このCMの放映はテレビ東京のみであり、CM自体のコンテンツ力に加えて番組コンテンツとターゲットの相性が良かった、もしくは放映した番組の視聴態度が良かった(視聴者が注視していた)という要因も可能性として考えられる。
2位はDoCLASSE(ドゥクラッセ)のCM「Ageless Beauty 輝き篇」だ。(https://youtu.be/0Qns_RQQi2k)
DoCLASSEは40代以上の女性をメインターゲットとしたファッションブランドで「大人たちがもっと人生を楽しく、そして美しく過ごしていただける応援をしたい。」をテーマにしている。2007年創業の企業である。
この指名検索数の伸びたCMは、カラフルな洋服を着た親子が仲良く海辺を歩き、母親から娘に「いつも輝いていてほしい」とメッセージを伝える、素敵な歳の重ね方をされたF3層(50代以上の女性)が主役のCMである。
本来CMとして訴求したいはずの商品に関する情報は、海辺を歩く足元を映しながら「ヨーロッパプリントパンツ登場」とテロップが入るのみで、音声では商品情報の入らないクリエイティブとなっている。
商品訴求をせず、お洒落をして海辺を歩く素敵な親子のシチュエーションを流したうえで、最後のキーメッセージでは「愛とお洒落と人生と。」と伝えている。