40代以上の女性がやたら気になったTVCMの正体 テレビからネット検索されまくったドゥクラッセ
テレビに流れたCMを見て、「あれってなんだろう?」と気になって、手持ちのスマホでWeb検索して詳しく調べることはないだろうか。
これまでテレビCMの効果は「GRP(広告出稿回数ごとの視聴率を足した数値)」や、広告認知・ブランド認知などの調査データなどでみられてきていた。一方、従来の効果測定方法では、本当に視聴者の行動を促せているかがわかりづらいことなどが課題とされていた。
これを受けて昨今では、広告対象となるブランド名でWEB検索される「指名検索」が、テレビCMの効果測定に有効なことがわかり、CM視聴中の指名検索数の変動により視聴者の動きを効果として見る方法も広まってきている。
指名検索スコアでわかること
この「指名検索」をさらに掘り下げた「指名検索スコア」で見ると、テレビCMの意外な影響力が見えてくる。指名検索スコアとは、CM放映の事前事後の数分間に増えた検索エンジンでの指名検索数の増分を、CMのインプレッション数で割ったスコア。
このスコアが高いほど、CMによってそのブランド名がより効率的に検索されたと言える指標だ。なお、指名検索数は検索エンジン側で指数化したものを使用し、インプレッションとはインターネットに接続しているテレビでのCM接触率から全世帯での表示回数を概算した数字だ。
今回は、2022年5月に放映されたテレビCMにおいて「指名検索スコア」を、筆者が所属するノバセルが提供するテレビCMの効果と自社のCMの効果を可視化するサービス「ノバセルトレンド」で調べてみた。