年収200万円時代、森永卓郎さんの「生き抜く知恵」 支出の大半は「家」、都会を捨てる選択も

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原因として考えられるのは弱肉強食社会での経済格差の拡大です。稼いでいる人はより大きな収入を得られる一方で、低所得者はさらに貧困に追い詰められていくという格差社会が問題の根源にあると思います。残念なことに、私はこの状況がさらに悪化していくと予想しています。

戦後生まれの団塊の世代が後期高齢者に入る2025年以降、年金や医療、福祉などで国の負担は急速に増えていきます。その打開策として政府が打ち出したのが、労働力人口を増やすというもの。

労働力人口の減少は税収の減少に直結しますから、高齢者や女性、そして外国人労働者を安い賃金で働かせようというのが国策になりました。その結果が年収200万円問題なのです。この国最大の課題である少子高齢化が止まらない限り、経済格差はこれからも広がり続けます。

支出の大半は「家」。都会を捨てる選択も

年収200万円でも「豊かさ」を手に入れたいなら、まず、支出の大部分である住宅費に注目です

東京であれば23区内に3LDKのマンションを持つと管理費などで最低でも月数万円はかかります。賃貸であれば年収200万円のほとんどが家賃に消えてしまうでしょう。

そこでオススメしたいのが「トカイナカ」。私は都会と田舎の中間地点にあるトカイナカこそが、理想郷であると思うのです。実は私は30年以上前から、東京都心から電車で1時間半かかる埼玉県の所沢市内でトカイナカ生活を送り、そこから都心に働きに出ています。家賃相場は東京23区内に比べると3分の1以下、負担が大幅に減りました

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