1500万部のサッカー漫画に見る「弱者の戦い方」 元日本代表・中村憲剛さんが語る「アオアシ」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
©小林有吾/小学館

サッカーに取り組む高校生くらいの年代にとって、Jユースの選手たちは特別なんだと思います。Jユースはプロになることを本気で目指す集まりなので、地域のサッカーチームである武蔵野ユースの選手たちは、小・中学校時代からあった力の差も振り返って、そんな集団に自分たちが敵うわけないと思ってしまうんです。

でも、彼らは武蔵野ユースに入り「自分たちでもできるんだ」と思わせてくれる指導者(佐竹監督)に出会います。ハイラインとハイプレスを採用し、リスクを冒して、今いるメンバーの最大値を出すような戦い方をすることで試合ごとに自信をつけていきました。

©小林有吾/小学館

そんなみんなで頑張るチームに、かつてアシトらとエスペリオンユースのセレクションで戦ったものの落選して武蔵野に来た金田のような、イレギュラーで絶対的なFWがいる。

試合に勝つためにいろんな手段や方法を講じながら、監督も選手と一緒に考えながら武蔵野ユースの戦い方を構築しています。その戦い方でエスペリオンとやる前まではリーグ戦全勝です。街クラブの子たちの勇気が出るようなストーリーになっていると感じました。

次ページサッカーはメンタルのスポーツ
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事