アキナ、「M-1」優勝候補からの惨敗で得た気付き チャンスが限られるアラフォーで固まった覚悟

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山名:せっかく見つけた一番好きなもの。それを2人でマックスまで高める。極論すれば、そんなネタができたら、賞レースで優勝できなくてもいい。そうも思うんです。

「M-1」で負けたら悔しいですけど、一歩外に出て、師匠方やもう「M-1」には出られなくなった先輩たちのネタを劇場で見ていると、ボッコボコお客さんにウケているわけです。

自分たちの好きなことを突き詰めて、そして誰にもまねができない作品を作って、お客さんに喜んでもらう。一番カッコいいのはそこだなとも思うようになってきました。

それでいうと、「オール阪神・巨人」師匠ももちろんですし、桂文珍師匠もだし、圧倒的な才能と積み重ねで今も力を見せ続けてらっしゃる方々、本当にすごいと思います。

60歳、70歳になってもウケていたい

秋山:今、山名君が名前を挙げさせてもらった方々のように、自分らが60歳、70歳になった時に20歳くらいの若い芸人さんが「カッコいい」と思ってくれる。そんな文脈で名前を挙げてくれる。そういう存在でいられたらなというのは一つの目標ではありますね。

逆に「なんであの人らまだやってんねん…」とは絶対に思わせたくない。もし、そんな声がフワッとでも耳に入ったら、もうその時点で辞めると思います。

惰性や名前で残っているんじゃなくて、面白いから残っている。カッコつけたみたいな物言いになってますけど(笑)、本当にそうなっていないとダメだと思うし、そうなれるようにやっていきたいと思っています。

■アキナ
1983年6月24日生まれで兵庫県出身の秋山賢太と、1980年7月3日生まれで滋賀県出身の山名文和のコンビ。「アキナ」結成前はお笑いトリオ「ソーセージ」として活動し注目を集めていたが、2012年にメンバーのトラブルでトリオが無期限謹慎処分となり、当該メンバーの脱退をもってトリオは解散。秋山と山名の名前を合わせた「アキナ」として再出発する。

MBSテレビ「せやねん!」などレギュラー多数。2015年には「第45回NHK上方漫才コンテスト」で優勝。「キングオブコント」は2014年、2015年、2017年の3回、「M-1グランプリ」は2016年、2020年に決勝進出した。コンビのYouTubeチャンネル「アキナのアキナいチャンネル」も展開中。8月28日に吉本興業のタレント養成スクールなどを運営するよしもとアカデミー(大阪・難波)を拠点に行われる小中高生を対象にしたイベント「エンタメサマーキャンプin大阪」にも出演する。

中西 正男 芸能記者

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なかにし まさお / Masao Nakanishi

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。noteで「全てはラジオのために」(note.com/masaonakanishi)も執筆中。

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